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闘莉王の1トップ起用はあり得ないのか?

杉山茂樹スポーツライター

ザッケローニへの最大の疑問は、中盤フラット型3−4−3を完成できないことにある。

怪しい気配を僕は最初から察していた。

流行したケースもなければ、好んで使おうとする監督も他にいない。ザッケローニ以外、成功した例も聞かない。ザッケローニのその成功もウディネーゼ時代のみ。ほんの一瞬だった。ザッケローニはミランの監督に就任すると、守備的な3−4−1−2を多様。攻撃的サッカーの看板を降ろすことになった。同時にカリスマ性を失った。

以前のメルマガで、なぜザッケローニはダイヤモンド型3−4−3を採用しないのかと疑問を傾けたが、理由は、接点がなかったからだと思う。

クライフのバルサが3−4−3をやっていると聞いたので練習を見に行ったが、ピンと来なかった。ザッケローニは著者本にそう記している。

その言い回しから推察するに、ダイヤモンド型3−4−3の文化を知らなかった可能性がある。クライフが選手だった頃のバルサ、リナス・ミホルス時代のアヤックス、バルサ、オランダについて。

中盤ダイヤモンド型3−4−3は、オランダに行けば普通に遭遇することができる布陣。グアルディオラがバルサで使用した影響も手伝い、トレンドに乗っている感じさえある。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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