台風が存在しない珍しい状態はいつ終わるのか?
台風13号以来、新たな台風はなし
今月上旬、台風13号が日本の南を北上しましたが、上陸することはなく、9月8日(金)午後9時、東海沖で熱帯低気圧に変わりました。その後、きょう25日(月)午前9時まで、新たな台風は発生していません。
9月中旬に台風が1個も存在しなかったのは、1960年以来、2度目のことで(関連記事)、このまま9月下旬にも台風が存在しなければ、こちらは1973年、2017年に次いで3度目のこととなります。さらに9月中旬から下旬にかけて台風が1個も存在しなければ、過去初めてのこととなります。
台風の発生数も今年は少なく、平年なら9月下旬までには18個から19個程度の台風が発生していますから、今年は平年より5個程度少ない状態です。
すぐには台風の発生はなし?
タイトル画像にある通り、現在、南シナ海には熱帯低気圧が、日本のはるか南には低圧部が発生しています。気象庁の予想によると、南シナ海の熱帯低気圧はこのあとベトナム方面へ進み、今のところ台風となる予想はありません。また日本のはるか南の低圧部は西寄りへ進み、こちらも今のところ、低圧部のままの予想です。
ということで、この先、すぐに新たな台風が発生するような予想にはなっていないのですが、今週末以降、今の低圧部とは異なる新たな熱帯擾乱(ねったいじょうらん)が日本のはるか南で発生し、来週初めにかけて(10月早々)、日本の南へ北上してくるモデルが多く存在しています。
10月早々に台風が日本の南へ?
参考までに、上図はECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の予想です。来週初めにかけて台風とみられる熱帯擾乱がゆっくりと日本の南へ北上してくる計算で、強さや位置などはバラバラですが、諸外国の計算でも、10月早々に熱帯擾乱を予想しているモデルが多くなっています。
9月下旬までに新たな台風が発生するのかなども含めて、今後注目です。
参考:国立情報学研究所(デジタル台風)