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今年初めての台風が発生する予想

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雲の様子(ウェザーマップ)

台風1号が発生する予想

熱帯低気圧情報(ウェザーマップ)
熱帯低気圧情報(ウェザーマップ)

きのう10日(月)午前9時に、フィリピンの東海上で、低圧部から熱帯低気圧が発生しました。気象庁によると、この熱帯低気圧が今後24時間以内に台風となる見通しで、もし台風となれば、今年初めて発生する台風1号となります。

台風1号が平均的に発生する時期は、3月上旬頃となっていますので、今年はすでに遅い方の発生となっています。統計のある1951年から2022年までの72個の台風1号のうち、4月上旬までに発生した台風1号は52個です。

台風1号は、発生するとともにフィリピン付近へ進む予想で、14日(金)には勢力を弱めて、熱帯低気圧に変わる予想です。

太平洋高気圧にブロックされ、フィリピン方面へ

太平洋高気圧と台風の予想(ウェザーマップ)
太平洋高気圧と台風の予想(ウェザーマップ)

発生が予想される台風1号は、その北側の沖縄の南に太平洋高気圧がベルト状に勢力を強める予想のため、これに北上を抑えられるように、そのままフィリピン付近へ西進する可能性が高い計算となっています。

少し前までは、一部の計算で、太平洋高気圧が衰退し、フィリピンの東海上を北上するような予想もありましたが、アンサンブル予報、諸外国の計算を含めて、ほとんどそのような計算は姿を消してきました。

どうやら台風1号が発生しても、沖縄方面への影響はほとんどないと思われます。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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