”梅雨末期もどき”は週末まで、来週は猛暑をもたらす”ダブル高気圧”が再現か
あと2~3日は”梅雨末期もどき”が続く
今週に入り、まさに梅雨末期と呼べるような状態(梅雨末期もどき)で、極めて危険度の高い気圧配置となり、九州を中心に線状降水帯などによる大雨となりました。(関連記事)
最も危険度の高い状態は脱してきた感はありますが、それでもあす21日(木)にかけては西日本を中心に、あさって22日(金)から23日(土)にかけては、東日本や北日本を中心に雨雲が発達し、大雨となるおそれがあります。
また、かなりの暖湿気が流れ込んでいますので、雨雲が予想以上に発達した場合は、局地的に猛烈な雨が降ることも想定内です。引き続き、気象庁の気象レーダーやキキクル(危険度分布)、気象情報などに注意し、大雨が降りそうな地域、あるいは降った地域では、早めの避難などを心がけていただきたいと思います。
週末まではダブル高気圧が弱い
ではいつから真夏本来の姿に復活するのかというと、どうやらその兆しが見えてきました。
今年は6月下旬に記録的に早い梅雨明けが発表され、それとともに6月とは思えないような記録的な猛暑となり、40度超えも続出しましたが、その時に日本付近で強まったのが、太平洋高気圧とチベット高気圧です。(参考記事)
これら2つの高気圧(ダブル高気圧)が日本付近で重なるように強まると、より背の高い強固な高気圧となるため、広範囲で猛暑となることが多々あります。
上図は23日(土)の予想ですが、ダブル高気圧ともに本州付近への張り出しが弱く、一部で猛暑があっても、広範囲で猛暑になるという感じではありません。ところが、この後徐々に高気圧が強まり、日本付近を覆ってくる予想です。
来週はダブル高気圧が再現か
上図は来週26日(火)の予想ですが、ダブル高気圧が南海上から日本付近に張り出すように強まっており、これまでよりは確実に真夏の姿に近付き、猛暑日地点数も増えてくる見通しです。
6月下旬の時と比べると、まだ本州付近への張り出しが少々弱い感じもあるため、広範囲で体温をはるかに上回るような猛暑が続出という感じではありませんが、来週以降は、ようやく真夏本来の青空と暑さが続くことになりそうです。
このダブル高気圧が日本付近への張り出しを強めれば強めるほど、6月下旬のような猛暑がやってくる可能性もあります。
晴れマークが目立つ予報に
ウェザーマップが発表した最新の16日間予報によると、上述した計算を反映し、来週から晴れマークが目立つ予報となっています。
ただ予報の信頼度をみると、最も高いAは少なく、CやDも多く見受けられますので、種々の計算では安定してダブル高気圧が強まる予想にはなっていないようです。
とはいえ、これまでよりは確実に気温の高い日が多くなり、例年通りの盛夏期が8月前半にかけてやってくる可能性が高まりましたので、今週末までは大雨に、来週以降は猛暑に注意が必要かと思われます。