台風4号の予報円

台風4号の予報円(ウェザーマップ)
台風4号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁)

台風4号は、きょう2日(土)午前3時現在、沖縄の南東海上にあって北北西に時速25キロで進んでいます。中心気圧は998hPa、最大瞬間風速は30メートルです。

今後はやや発達しながら北西方向へ進み、予報円の真ん中を進むと、きょう2日(土)夜には沖縄や奄美に接近し、あす3日(日)からあさって4日(月)朝にかけて東シナ海を北上する見込みです。このあたりまでは予報円が小さく、かなり確からしいと思われるのですが、問題はその後です。

5日(火)には九州付近へ到達する予想ですが、その頃から予報円は見る見る大きくなり、6日(水)から7日(木)にかけては1000キロ程度に拡大しています。

このため、予報円の真ん中を通れば、九州北部から瀬戸内海を進み、東海や関東南岸へ進みながら熱帯低気圧に変わる予想ですが、北へ進めば東北の可能性もあり、南へ進めば伊豆諸島の南を通る可能性もあり、また1日から2日程度の速度のブレも容易に生じかねない予報円です。

これは何故かというと、太平洋高気圧の勢力によるところが大きいからです。

鍵を握るのは太平洋高気圧の勢力

太平洋高気圧と台風4号(ウェザーマップ発表を筆者が加工)
太平洋高気圧と台風4号(ウェザーマップ発表を筆者が加工)

台風4号の予報円が見る見る大きくなっているのは、猛暑をもたらした太平洋高気圧の勢力がどこまで弱まるのかがモデルによってかなりばらついているためです。

上図、きょう2日(土)からあす3日(日)にかけては、次第に弱まる太平洋高気圧の縁辺を回るように沖縄から東シナ海へ北上する計算で大方揃っているのですが、5日(火)の予想をみると、太平洋高気圧は日本の南へすっかり退く予想です。

この太平洋高気圧がもう少し強まれば、台風4号は日本海側を進む可能性がある一方、もっと弱まれば、太平洋側を進み、お辞儀をするように南岸をかなり離れて進む計算も見受けられる状態です。

また上空の風が弱いため、速度はとても遅く、20キロ程度で東進する予想ですが、もう少しスピードアップするかスピードダウンするだけで、1日以上の速度差が容易に生じてしまう状態です。

今回の台風4号は、勢力も進路もまだかなりかなり不確実な状態ですから、出来るだけ最新の情報入手をしていただきたいと思います。

九州南部へ接近した場合

雨と風の予報(ウェザーマップ)
雨と風の予報(ウェザーマップ)

上図は一つのパターンで、台風予報円とずれがあるので注意が必要ですが、コンパクトながら暴風域を持つような台風として、あさって4日(月)午後6時には九州南部付近に到達する計算です。

台風に伴う非常に湿った暖かな空気が九州の南東部へ長時間流入するため、かなり雨量が多くなる計算です。ただこれが九州北部へ向かうかどうかなどによっても地域による荒天の度合いがかなり異なることになります。

局地的には500ミリ以上の計算も

72時間の予想降水量(ウェザーマップ)
72時間の予想降水量(ウェザーマップ)

上述したような進路で進んだ場合の72時間予想降水量は上図のような計算です。

湿った南東風の吹き付ける宮崎県や鹿児島県では300ミリ以上の紫色が出現しており、宮崎県では局地的に500ミリから600ミリ以上の計算も出ています。また四国の太平洋側でも雨量が多くなるでしょう。

これも台風の進路や速度次第ですが、状況によってはこれくらいの大雨となるポテンシャルがあることを示しています。(これはあくまでもこのモデルの計算上です。)

真夏は当分復活せず?

10日間予報(ウェザーマップ)
10日間予報(ウェザーマップ)

ウェザーマップが発表した10日間予報では、沖縄は週末から4日(月)にかけて雨や風が強まり、週明けからは東日本や西日本を中心に曇りや雨の日が多くなる見込みです。

あまりにも早い梅雨明けで記録的な猛暑が続いていましたが、この猛暑にはいったん終止符が打たれます。

さらに最新の太平洋高気圧の計算をみると、再来週にかけてもあまり強まる気配が見られず、むしろ梅雨前線が復活するような計算もあり、しばらく夏空と猛暑は影を潜める感じとなりそうです。