北日本は荒天、関東上空には寒気流入へ

低気圧が急速に発達しながら、今夜にかけて、三陸沖から北海道の東海上へ北上するでしょう。

大きな地震のあった東北地方の荒天はピークを越えてきましたが、北海道は東部を中心に雪が降り、暴風を伴って、猛吹雪となるおそれがあるため、あす２０日（日）にかけて警戒が必要です。

一方、低気圧の遠ざかった関東でも油断できません。夕方以降、上空に寒気が流れ込むため、非常に不安定な天気となるでしょう。

晴れていても、急に雨雲が発生し、雷を伴った強い雨が降り、再び気温が急降下する見込みで、めまぐるしい天気変化となりそうです。

発雷確率が高い

きょう１９日（土）夕方の発雷確率は、山梨から神奈川、多摩にかけて５０％以上の高い確率となっており、都心周辺から千葉、埼玉、茨城南部にかけても３０％以上のやや高い確率となっています。

気象庁からは、関東を含め、広い範囲に雷注意報が発表されています。

夕方から急に雨雲が発生、発達へ

雨雲の予想をみてみると、午後４時には発雷確率の最も高い山梨から多摩にかけて急に雨雲がわき出し、午後５時には都心周辺へと東に広がってくる見込みです。

まさに晴天から一転、雷雨となるおそれがあるため、夏のような夕立、天気の急変に注意が必要です。

夜にかけて、広く雨や雷雨に

その後、雨雲は午後６時から午後７時にかけて、千葉や茨城方面へと大きく拡大する見込みです。

やはり所々で雷雲に発達するおそれがあり、強い雨や落雷、突風、ひょうなどを伴うかもしれません。今夜日付が変わる頃までは、雨の降り方、雨雲の動向に要注意です。

雨とともに気温は急降下

そして要注意なのは天気だけではありません。

都心のポイント予報で分かる通り、昼頃は２０度くらいまで上がり、厳寒だったきのうよりは１５度近くも高くなりそうですが、夕方以降、雨と北風で再び急降下し、午後９時には８度と昼よりも１０度以上も下がる予想です。

まさに気温は乱高下といった状態になりますので、天気の他、気温の変化にも注意してください。

来週半ばにかけて、再び寒の戻り

さらに来週半ばにかけて上空の寒気が居座り、南の海上を前線や低気圧が通過しやすくなるため、曇雨天傾向が続き、再び寒の戻りとなるでしょう。

特に２２日（火）から２３日（水）頃は低気圧や寒気の動向次第で、きのうのような冷雨と厳寒となり、雨に雪が交じるような計算も散見される状態です。

東京はさくらの季節を迎えますが、来週は花冷えにご注意ください。