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あす14日(月)はホットホワイトデーに?関東以西は季節外れの夏日続出の可能性も

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
青空と太陽(写真:イメージマート)

上空1500メートル付近で9度以上が流入

予想天気図と上空暖気(ウェザーマップ)
予想天気図と上空暖気(ウェザーマップ)

関東以西では、おととい11日(金)から20度前後まで上がる季節外れの暖かさが続いていますが、この暖かさはあす14日(月)のホワイトデーにピークとなりそうです。

あすの予想天気図をみると日本海に低気圧や前線があり、ここに向かって南からとても暖かい空気が流れ込み、関東以西には上空1500メートル付近で9度以上の暖気(季節外れの暑い空気)が流れ込む予想です。

これが今の時期としてはどれくらい暖かい空気なのか見てみましょう。

上空1500メートルで9度以上は地上で夏日も

上空1500メートル付近の暖気と平年差(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の暖気と平年差(ウェザーマップ)

上図はあす14日(月)の上空1500メートル付近の暖気とその平年差を表したものですが、日本付近は平年より高いことを表す赤色で埋め尽くされており、特に本州付近の9度以上のラインは平年より8度から10度以上も高く、5月並みの暖気の流入となります。

この上空1500メートル付近で9度以上の暖気のもとでは、晴れて日差しをたっぷりと受けたり、あるいは山越えのフェーン現象などが発生した場合、地上で25度以上まで上がる、つまり夏日となるポテンシャルがある暖気といえます。

そしてあすは実際に24度から26度くらいまで上がる予想が続出しています。

東京都心は23度~25度の予想

東京都心の予報(ウェザーマップ)
東京都心の予報(ウェザーマップ)

ウェザーマップが発表しているあす14日(月)の東京都心の予報では、晴れ間の広がる日中に大きく気温が上昇し、正午と午後3時は23度で、その間に最高気温は24度くらいまで上がる予想となっています。

種々の計算の中には25度の夏日を計算するものもあります。

東京都心は観測開始以来、3月に4回の夏日を観測しており、高い方から以下のようになっています。

3月の夏日記録(1876年以降、高い方から)

1位25.3度(2013年3月10日)

2位25.2度(1941年3月21日)

3位25.1度(1997年3月30日)

4位25.0度(2013年3月19日)

2013年にはなんと2回の夏日を記録しています。

あすもし気温が高い方にぶれれば、3月としては9年ぶり5回目の夏日となるかもしれません。

東京都心の他、気象庁の予報で、あす14日(月)の最高気温が高い所は、甲府、土浦(茨城)の24度となっており、23度の予想地点は関東から九州にかけての20地点以上に及んでいます。

またコンピュータの予想では、宮崎県や鹿児島県で26度以上、高知県、三重県、東京都、埼玉県、群馬県などで25度以上まで上がる所がある予想で、晴れ具合によっては、関東以西で季節外れの夏日が続出する可能性があります。

まさにチョコも溶け出すようなホットホワイトデーとなるかもしれません。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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