Yahoo!ニュース

クリスマス寒波はさらに強烈か 師走最強クラスとなるおそれも

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雪の壁(写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート)

-12度ラインが九州から関東へ南下予想

上空の寒気予想(ウェザーマップ)
上空の寒気予想(ウェザーマップ)

この週末は今季一番の強い寒気が流れ込み、山沿いを中心に、多い所で50センチ前後の大雪となった他、福岡、高知、名古屋など、多くの所で初雪が舞い、東京都心でも初の氷点下を観測するなど、一気に季節は真冬へと前進しました。

そして次に全国規模で強い寒気が到来するのは、ちょうど今週末のクリスマス頃となりそうで、まさにクリスマス寒波の襲来ということになりそうです。

しかもこのクリスマス寒波は、この週末にやってきた寒波よりも、もう一段強く、師走としては過去最強クラスの寒波襲来となるかもしれません。またこの週末の寒波よりも長丁場で居座るため、大雪や吹雪、厳しい寒さなどの影響が長引くおそれもあります。

上図は上空1500メートル付近の寒気の予想を表したものですが、注目は-12度のラインです。この-12度ラインは通常、今の時期は北海道付近にある強い寒気で、西日本や東日本にとっては平年より10度前後も低く、師走としてはかなり強烈な部類に入ります。

この週末の寒波ではこのラインが日本海止まりでしたが、今週末は関東から九州にかけて南下してくる予想で、師走としては記録的に強い寒波の襲来となる予想になっています。

では詳しくみてみましょう。

師走の低温記録に匹敵する予想

上空1500メートル付近の寒気予想(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の寒気予想(ウェザーマップ)

上図は現在計算されている上空1500メートル付近の寒気の強さです。

福岡は26日(日)午前9時に、-15.1度が予想されていますが、これは平年より約13度も低く、師走の過去1位の記録-15.3度(1976年12月27日)に匹敵する低温となります。さらに年間を通しても10位以内に入るような強烈な寒気の襲来が予想されます。

館野(つくば)は26日(日)21時に、-12.7度が予想されていますが、これは平年より約11度も低く、師走の過去1位の記録-11.7度(1995年12月25日)を更新する予想です。さらに年間を通しても5位以内に入るような記録的な寒気の襲来が予想されます。

輪島は26日(日)午前9時に、-14.8度が予想されていますが、これは平年より10度近くも低く、師走の過去1位の記録-14.2度(1995年12月26日、2012年12月26日)を更新する予想です

秋田は26日(日)午前9時に-17.0度が予想されていますが、これは平年より10度近くも低く、師走の過去1位の記録-18.5度(2002年12月27日)に匹敵するような低温となります

以上のように、今週末やってくる寒波は師走としては過去最強クラス、年間を通してもかなり強いクラスとなるかもしれません。

25日(土)~28日(火)頃が警戒期間

10日間予報(ウェザーマップ)
10日間予報(ウェザーマップ)

週末に予想される寒波は、25日(土)に西日本や日本海側から流れ込み始め、26日(日)から27日(月)をピークに、28日(火)頃まで続く見込みです。

この週末の寒波は1日か2日程度で、比較的短いものでしたが、今週末の寒波はより強く、より長く居座るため、その分長丁場で大雪や吹雪、厳しい寒さなどの影響が続くおそれがあります。

今後気象庁から発表されるであろう寒波の情報に十分注意していただきたいと思います。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

杉江勇次の最近の記事