今後最盛期を迎え、猛烈な勢力に

台風16号の予報円(ウェザーマップ)
台風16号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風予報円(気象庁発表)

タイトル画像にあるように、台風16号は勢力の強い台風に特徴的な”台風の眼”も出現しており、一段と発達してきた様子がうかがえます。

きょう26日(日)午前9時現在、中心気圧935hPa、最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートルの非常に強い勢力でフィリピンの東海上にあり、この時間はほとんど停滞している状態です。

このあとは北上しながら最盛期を迎えることになり、あす27日(月)午前9時には、中心気圧910hPa、最大風速55メートル、最大瞬間風速80メートルの猛烈な勢力となり、あさって28日(火)午前9時には、中心気圧905hPa、最大風速60メートル、最大瞬間風速85メートルが予想されています。

これは今年最強クラスの台風で、後述しますが、スーパー台風へ発達する予想ともなっています。

最盛期を迎えた後も、猛烈な勢力から非常に強い勢力を維持したまま日本の南を北上し、次第に東寄りに転向しつつ、加速しながら、10月1日(金)午前9時には、伊豆諸島南部の八丈島近海に達する見込みです。

この時点での勢力は、中心気圧940hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速65メートルと予想されており、台風の中心が近付く伊豆諸島では暴風域に入るなど、大荒れとなるおそれが高いものと思われます。

さらに関東など陸地への影響は、予報円の西側を通るか、東側を通るかで、大きく異なることになりそうです。

予報円の西側を通る?東側を通る?

アンサンブル予報(ウェザーマップ)
アンサンブル予報(ウェザーマップ)

上図は気象庁が発表しているアンサンブル予報の一部で、分かりやすいように予報円の西側や東側を通るパターンなどを数十通りから抜粋したものです。

一番左側が今発表されている予報円の西側を進んだ場合で、10月1日(金)に関東地方を直撃するように北上しています。この場合、関東はもちろん東日本から東北にかけて大荒れとなり、台風16号の勢力からすると、記録的な暴風が吹き荒れ、雨に関してもかなり多量の予想で、暴風や大雨などに最大級の警戒が必要となるパターンです。

ただこのパターンはアンサンブル予報の中でもごく一部となっており、可能性は高くないと思われます。

続いて真ん中が予報円の中心付近を進んだ場合で、伊豆諸島南部ではほぼ直撃するように進むため、やはり台風16号の勢力からすると、伊豆諸島では危険な暴風が吹き荒れるおそれがあり、また関東の沿岸部でも暴風域に入るおそれがあります。東海から東北にかけての太平洋側でも荒天に警戒が必要なパターンです。

今のところ、このパターンが最も可能性が高いと言えるでしょう。

そして一番右側が予報円の東側を進んだ場合で、伊豆諸島では暴風域に入るおそれがありますが、関東などは暴風域に入るおそれはなく、活発な雨雲も関東などの陸地にはあまりかからないまま通り過ぎるパターンで、予報円の東側を離れて通るほど、影響は小さくなるでしょう。

最新のアンサンブル予報では、予報円の西側を進むより、東側を進むパターンの方が多めに計算されてる状態なので、これは良い傾向かもしれませんが、もちろん油断は出来ません。

スーパー台風へ発達する予想も

JTWCの予想に筆者加工あり
JTWCの予想に筆者加工あり

参考までにJTWC(米軍合同警報センター)の発表では、あす27日(月)午前3時に、最大風速130ノット(1分間平均約65メートル)、最大瞬間風速160ノット(約80メートル)のスーパー台風へ発達する予想です。

スーパー台風とは、JTWCが台風の強さを分類する上で最も強い区分となり、1分間平均の最大風速が130ノット(約65メートル)以上の強力な台風のことを表します。

日本の気象庁では10分間平均の最大風速で台風の強さを分類しているため、日本の分類に換算すると、スーパー台風は最大風速約54メートル以上の猛烈な台風に相当し、この猛烈な台風の中でもさらに強い方の勢力だということが言えます。

いずれにしても台風16号は海水温が30度以上の暖かな海面上であす27日(月)から28日(火)にかけて最盛期を迎え、あまり衰えずに関東の南海上に向かって北上することになりそうです。

今後も最新の台風情報をご確認下さい。