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台風13号に続き、14号も発生 進路の鍵を握る太平洋高気圧の壁

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風13号と14号の雲(ウェザーマップ)

台風14号が発生

最新の台風情報(気象庁発表)

フィリピンの東海上にあった熱帯低気圧がきょう7日(火)午前9時、台風14号になりました。

きのう6日(月)午後3時にはフィリピン付近で台風13号が発生しましたので、これで2日連続での台風発生となります。また9月上旬に台風14号が発生するのはほぼ平年並みのペースといえます。

台風14号は現在、フィリピンの東海上にあって、中心気圧1000hPa、最大風速18メートル、最大瞬間風速25メートルの勢力で、西北西に進んでいます。

今後は発達しながら、しばらく西寄りに進み、予報円の真ん中を通ると、11日(土)から12日(日)にかけて、960hPaの強い勢力で、台湾方面を指向する見通しです。

ただ北寄りのコースを進むと、石垣島などの先島諸島にかなり近付くおそれもあるため、警戒が必要です。

進路の鍵を握る太平洋高気圧の壁

台風14号と太平洋高気圧の予想(ウェザーマップ)
台風14号と太平洋高気圧の予想(ウェザーマップ)

台風14号は、週末にかけて台湾の近くに達する予想は比較的揃っていますが、問題はその後の進路で、その鍵を握っているのは北側に張り出している太平洋高気圧の壁ということになります。

この太平洋高気圧の壁が台風14号の北側にしっかりと張り出している状態ならば台風は北上することが出来ずに、台湾付近から真っすぐ中国大陸へ向かうことになるでしょう。

ところが北側に張り出している壁が弱まれば、台風14号はその隙をついて北上傾向を示し、東シナ海へ入ってくる可能性も考えられます。もしそうなれば、最悪は西日本へ向かう可能性も考えられるため、油断できません。

諸外国を含めた計算を見る限り、今のところ、おおむね台湾から中国大陸へ向かう計算が優勢で7割から8割程度を占めている感じですが、東シナ海へ入ることを予想する計算も少なからずあるため、最新の予報円に注意が必要です。

海水温は30度以上、予想以上の急発達の可能性も

海水温と平年差(気象庁発表に筆者加工あり)
海水温と平年差(気象庁発表に筆者加工あり)

ダブル熱帯低気圧から発生した台風13号も台風14号も、当初の気象庁の予想よりはかなり早めに勢力を増し、台風へと発達しました。これは紛れもなく、海水温が高いからだと推測されます。

今夏以降、フィリピンの東海上から沖縄の南海上にかけては、顕著な台風の発生や通過がほとんどなかったため、海水温が全体として平年よりも高く、北は沖縄付近まで広く30度以上もある状態です。

台風14号はこの暖かな海面上を通り、しかも比較的コンパクトな形をしているため、今の予想以上に急発達する可能性も考えられそうです。

台風13号は日本への直接の影響はなし

台風13号の予報円(ウェザーマップ)
台風13号の予報円(ウェザーマップ)

きのう6日(月)午後3時に発生した台風13号は現在、フィリピン付近にあって、西北西に進んでいます。

今後もフィリピンを横切るように通過した後、南シナ海に入り、暴風域を持つ台風へ発達する見込みですが、西進を続けるため、日本への直接の影響はないとみられます。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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