新たな熱帯低気圧は日本の東を北上へ 東北の太平洋側に近付く可能性も?
新たな熱帯低気圧が発生
きょう30日(金)午前9時、日本の南、小笠原近海で新たな熱帯低気圧が発生しました。
この熱帯低気圧は今のところ台風となることはなく、関東の東から三陸沖を北上しそうですが、熱帯低気圧の東側にある太平洋高気圧の勢力次第ではやや西寄りに進み、東北の太平洋側に近付く可能性があります。
大荒れとなることはありませんが、念のため、今後の動きに注意が必要です。
さらにタイトル画像にある雲の様子をみると、おととい28日(水)に東北地方を東から西へ横切って日本海へ入ったもと台風8号の渦巻きがまだ残っており、これに伴う湿った空気も東日本や東北地方に残っているため、きょうも非常に不安定な状態が続いています。
気象庁から防災情報も出されていますので、引き続き、急な激しい雷雨などに注意が必要です。
新たな熱帯低気圧は関東沖を北上
新たに発生した熱帯低気圧は小笠原近海から北東方向へ進み、あす31日(土)正午には八丈島の東海上に達する見込みです。
熱帯低気圧周辺で予想されている風の強さをみると、平均16メートル以上の赤い所はみられず、この点からも熱帯低気圧は台風へ発達する可能性は小さいのではないかと思われます。
31日(土)夜にかけては関東の東海上に北上するでしょう。
8月1日(日)に東北へ接近も?
その後、熱帯低気圧はあさって8月1日(日)には三陸沖へ北上する見込みですが、この予想がまたやや難しく、熱帯低気圧の東側にある太平洋高気圧が強まらなければ三陸沖を離れて北上し、強まれば高気圧に押されるように東北の太平洋側に接近してくる可能性も考えられます。
仮に接近したとしても、暴風や大雨など大荒れになるようなことはないと思われますが、熱帯育ちの暖湿気を伴っており、一時的に雨脚が強まるようなことは考えられます。
今後も東北や北海道の太平洋側では、念のため、この熱帯低気圧の動きにご注意下さい。