雷の発生する確率が連日広範囲で高い

発雷確率(ウェザーマップ)
発雷確率(ウェザーマップ)

今週は急な天気の変化、いわゆるゲリラ雷雨に十分な注意・警戒が必要です。

上図は、きょう14日(月)から17日(木)にかけて、昼過ぎの雷の発生する確率(発雷確率)を示したものですが、連日広範囲で高い状態が続きます。

特にきょう14日(月)からあす15日(火)にかけては、75%以上という茶色で示したかなりの高確率エリアが東日本から東北の内陸部を中心に広がっており、16日(水)から17日(木)にかけては、関東や東海を中心に高めの確率となっています。

東京に関しては、八王子などの多摩地方は50%から70%程度とかなり高く、東京都心は30%程度ですが、それでも気象条件によっては活発な積乱雲(雷雲)が発生し、急な雷雨に見舞われる心配が十分にあります。

では何故こんなことになるのでしょうか?

梅雨前線が大きく南下するほど活発な積乱雲が発生することも

雨雲の予想(ウェザーマップ)
雨雲の予想(ウェザーマップ)

上図は15日(火)夜にかけての雨雲の予想ですが、梅雨前線に伴う幅の広い雨雲は沖縄から日本の南に大きく南下しており、特に本州付近にはかかっていないことが分かります。

それにもかかわらず、本州付近には雨雲が広がっていますが、これはただの雨雲ではなく、活発な積乱雲(雷雲)が発生し、急な激しい雨、落雷、突風(竜巻)、ひょうなどをもたらすおそれがあるのです。

そしてこの活発な積乱雲を発生させるのが上空の寒気です。

梅雨前線が大きく南下する時は上空寒気で危険度上昇

15日(火)21時の予想天気図(ウェザーマップ)
15日(火)21時の予想天気図(ウェザーマップ)

15日(火)21時の予想天気図をみると、やはり梅雨前線は日本の南に大きく垂れ下がるように南下しており、一方で、日本付近には偏西風が大きく蛇行したことに伴い、この時期としては強い寒気が上空に流れ込んでくる予想となっています。

梅雨前線は活発な雨雲を伴っているため、本州付近に北上すれば大雨になることは周知の事実ではありますが、梅雨前線が大きく南下している時も油断ならずで、上空の寒気のいたずらで、むしろ危険度の高い天気になることがあります。

過去にはこのようなパターンで活発な積乱雲が発生し、猛烈な雨が降ったり、多量のひょうが降り積もったりしたことも多々あるのです。

寒気が上空高い所に流れ込むほど不安定

上空の気温予想(ウェザーマップ)
上空の気温予想(ウェザーマップ)

上図はあす15日(火)正午の上空の温度場の予想を示したものです。

上空1500メートル付近では特に寒気があるわけではなく、平年並みかむしろ平年よりやや高い所もあるくらいです。

ところが上空5000メートル付近では薄い青色に覆われて、平年より2度以上低くなっており、それより上層の上空9000メートル付近では青色がいっそう目立ち、平年より6度以上低い、-42度以下の寒気が流れ込んでくる予想です。

冷たい空気は重たいので、日射の影響により暖まった下層の軽い空気が上昇してくれば、この暖かい空気はより高い方へと上昇し、結果的に背の高い積乱雲が発生することにつながります。

上空に寒気が流れ込んで不安定になるというのはまさにこのような場を指すのですが、17日(木)頃まではこの不安定な状態が続きますので、梅雨前線が南海上に離れているとはいえ、急な”ゲリラ雷雨”には十分に注意をしていただきたいと思います。