東京は桜咲く600度の法則まで、あと100度あまりに

東京の桜(写真:つのだよしお/アフロ)

桜咲く600度の法則まであと100度あまりに

2月1日から桜開花日までの最高気温の積算、今年は3月6日まで(筆者作成)
2月1日から桜開花日までの最高気温の積算、今年は3月6日まで(筆者作成)

東京などに関して桜咲く600度の法則と言われるものがあります。

これは2月1日から毎日の最高気温を足していき、その積算気温が600度になった頃に桜(ソメイヨシノ)が開花するというものです。

昨年、観測史上最も早く、3月14日に開花した東京のこの日までの積算気温は599度でほぼぴたりという結果となりました。(データは四捨五入などしています。以下同じ)

ただこの法則、いつも600度というわけではありません。

休眠打破と呼ばれる桜が寒さを感じて目覚めるのに必要な晩秋から初冬にかけての寒さや開花直前の寒さや暖かさなどにより、年ごとにかなりの開きがあります。

過去10年を調べてみると、積算気温の少ない年は2013年552度、2018年558度で開花しているのに対して、積算気温の多い年は2011年、2012年、2016年、2019年など、650度前後での開花となっており、過去10年の平均は616度程度です。

ですからあくまでも600度の法則は目安なのですが、それでも東京に関して言えば、600度程度を基準に、少なくて550度、多くて650度の間でほとんど開花を迎えることになります。

きょう3月6日(土)は初夏を思わせる陽気となり、東京の最高気温は21.0度まで上がり、きょう現在の積算気温はすでに496度となりました。

目安の600度まであと100度あまりに迫っていることになります。

ちなみに平年値を積算したきょう現在の値は363度で、496度に達するのは3月16日頃ですから、平年と比べても10日程度早いペースで成長が進んでいると考えることも出来るでしょう。

開花まであと5日~10日程度の計算

東京の予想最高気温(ウェザーマップ)
東京の予想最高気温(ウェザーマップ)

ウェザーマップが発表している東京の予想最高気温から今後の状況をみてみましょう。

あす7日(日)は寒さが戻りますが、基本的にはこの先も平年よりは高く、特に来週の後半以降は連日15度以上の春本番の暖かさが続く見込みです。

単純に予想最高気温を足していくと、550度に達するのは3月10日(水)頃、600度に達するのは3月14日(日)頃、650度に達するのは3月16日(火)頃という結果となり、あくまでも予想気温と過去10年のデータからはあと5日~10日程度で開花が見込まれることになります。

ウェザーマップの予想では3月17日(水)に開花

桜の開花予想(ウェザーマップ)
桜の開花予想(ウェザーマップ)

ウェザーマップが発表している最新の桜の開花予想では、東京は3月17日(水)となっています。

桜咲く600度の法則と過去10年のデータからはもう少し早まる可能性もありそうです。

最も早い福岡は3月13日(土)に開花予想

2月1日から桜開花日までの最高気温の積算、今年は3月6日まで(筆者作成)
2月1日から桜開花日までの最高気温の積算、今年は3月6日まで(筆者作成)

現在、ウェザーマップが発表している地点で、最も早く咲く予想となっているのが福岡で、来週の週末3月13日(土)となっています。

福岡の過去10年の積算気温を調べてみると、東京よりやや多い積算での開花となっており、平均は634度でした。

積算の少ない年の開花は2013年560度、多い年での開花は2017年712度、2019年697度と、東京よりかなりの幅があります。

きょう3月6日(土)の福岡の最高気温は17.1度で、きょう現在の積算気温は519度となっています。今後の予想最高気温を足していくと、予想開花日の3月13日(土)には630度~640度に達することとなり、過去10年の平均とほぼ一致しつつ、開花する予想です。

鹿児島は積算気温が1000度超の年も

2月1日から桜開花日までの最高気温の積算、今年は3月6日まで(筆者作成)
2月1日から桜開花日までの最高気温の積算、今年は3月6日まで(筆者作成)

南国鹿児島は暖かいので早く咲くイメージがありますが、そういうわけではありません。

同じく開花までの積算気温を調べると、少ない年で2018年674度、多い年では2017年1020度、2020年1062度と1000度以上になってようやく開花する年もあり、過去10年の平均は836度となっています。

これは上述した休眠打破がうまくいかず、桜がなかなか目覚めない年があるためで、3月に入って20度以上の陽気が連日続いてもなかなか開花しない年があります。

ちなみに鹿児島のきょう3月6日(土)現在の積算気温はすでに598度に達しており、東京や福岡の基準で言えば、もういつ開花してもおかしくない状況ですが、ウェザーマップの予想では、東京や福岡よりもはるかに遅い3月25日(木)の開花予想となっています。

桜は暖かければ早く咲くというわけではなく、休眠打破を含めた晩秋から春までの気温経過がすべて鍵を握っていると言えるでしょう。

コロナ禍で首都圏(1都3県)の緊急事態宣言が延長されるなど、桜(お花見)にとっては厳しい状況となりそうですが、せっかくの桜の季節、屋内から眺めるなど、変化球で楽しみたいものです。