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季節外れの陽気で夏日続出、東京都心では過去最も遅い夏日出現も?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
季節外れの暖かさ(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

九州で夏日が続出

最高気温とその平年差(気象庁発表)
最高気温とその平年差(気象庁発表)

先週は寒気の影響で、日に日に寒さを更新するなど、一気に冬へ加速したような一週間でしたが、今週は打って変わって季節が逆戻りしたかのような暖かな陽気の所が多くなっています。

きょう17日(火)の最高気温をみると、東日本や西日本では平年より6℃以上高い赤い地点が多く(上図下)、関東以西では20℃以上の所が多いのはもちろん、九州では25℃以上の夏日の所も多くなっています。

目立った所では、熊本県八代26.0℃、福岡県太宰府25.8℃、佐賀25.5℃など、10月上旬から場所によっては9月下旬並みの秋のお彼岸の頃の陽気の所もありました。

この九州の季節外れの陽気は今後さらに東や北へ広がる見込みです。

暑い空気がどんどん流れ込む

11月18日の予想図(ウェザーマップ)
11月18日の予想図(ウェザーマップ)

あす18日(水)の予想天気図をみると、北海道付近と大陸に前線を伴った二つの低気圧がありますが、このうち、ポイントとなるのは西側にある低気圧です。

この南側には一段と暖かな(暑い)空気がたっぷりひかえており、低気圧が日本海へ進むあさって19日(木)から20日(金)にかけて、日本付近へ大きく広がる見込みです。

平年より10℃以上も高い暖気

上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ)

実際に上空の暖気の予想を見てみましょう。

地上の気温と密接な関係がある上空1500メートル付近の気温に注目すると、20日(金)にかけて日本付近は平年より大幅に高いことをあらわす赤一色となっており、平年より10℃以上も高い地域があります。

20日(金)午前9時の上空1500メートル付近の予想では、秋田10.8℃で、平年より13.2℃高い、輪島12.2℃で、平年より12.1℃高い、茨城県館野13.1℃で、平年より9.9℃高いとなっており、いずれも9月中旬から下旬並みの暖気に覆われる予想です。

関東地方でも夏日続出か?

週間予報(気象庁発表)
週間予報(気象庁発表)

気象庁が発表している関東地方(山梨も)の週間予報をみると、上空の暖気がピークとなる20日(金)は天気が下り坂に向かうにもかかわらず、強い南風の影響で気温は大きく上昇し、東京都心、熊谷、水戸などで25℃の夏日が予想されています。

日差しが多めに出れば、もう少し上がる可能性もある一方、日差しが全くなく、早めに雨が降り出せば、ここまで上がらない可能性もありますが、いずれにしても、20日(金)頃までは、ほぼ全国的に季節が逆戻りしたかのような暖かい状態が続く見込みです。

東京都心は観測史上最も遅い夏日出現も

東京都心の遅い夏日記録(筆者作成)
東京都心の遅い夏日記録(筆者作成)

東京都心で気温の観測が始まった1875年以降、25℃以上の夏日が出現した遅い記録は上図の通りです。

11月の記録を調べたものですが、12月には夏日となったことがありませんので、実質、これが東京都心の遅い夏日の出現記録となります。

観測開始以来、最も遅く夏日が出現したのは、1975年11月16日(25.1℃)で、きょうはすでに11月17日ですから、これからもし夏日が出現すれば、観測史上最も遅い夏日の出現記録を更新することになります。

気象庁の予想では、20日(金)にその可能性があるとみられています。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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