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関東で大雨がピークに、今夜にかけて東北でも警戒を

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
18日(土)正午の雨雲(ウェザーマップ)

タイトル画像にもある通り、上空の寒気に伴う低気圧がちょうど今、東海から関東に差し掛かっており、東京都心を含めて、活発な雨雲の広がる関東地方で大雨がピークを迎えています。

きょう正午までの24時間雨量は、静岡県天城山234.0ミリ、静岡122.0ミリ、小田原113.0ミリ、所沢102.5ミリなど、4月としては所々で記録的な大雨となってきています。

また東京都心でも57.0ミリとなっており、これで今月の雨量は230.0ミリに達し、観測開始以来(1876年以降)3番目に雨量の多い4月となっています。(きょう正午まで)

関東はこのあと3時間程度、大雨のピークが続きそうで、雷を伴った激しい雨が降り、風もかなり強まるため、台風を思わせるような横殴りの降り方をするところもあるでしょう。

外出はより一層控えたほうが良さそうです。

関東は夕方にはピーク越え

雨や風の予想(ウェザーマップ)
雨や風の予想(ウェザーマップ)

活発な雨雲は昼過ぎにかけて関東を通過した後、夕方頃にはおおむね関東から抜ける見込みですが、今度は福島県など、東北南部で雨や風が一段と強まるでしょう。

大雨危険ゾーンは今夜にかけて、東北太平洋側へ移動

雨や風の予想(ウェザーマップ)
雨や風の予想(ウェザーマップ)

その後、夜遅くにかけて、宮城県や岩手県で雨や風がピークとなるでしょう。

特に太平洋側沿岸部では海からの東風が強く吹き付けるため、暴風雨となり、台風並みの大荒れの天気となりそうです。

岩手県の沿岸部ではあす日曜日の午前中にかけて、最後までしつこく雨が残りそうで、東北太平洋側でも、あす朝までに、多いところ、150ミリの大雨が予想されています。土砂災害や河川の増水、低地の浸水などに警戒が必要です。

日曜日は早くも西から活発な雨雲が到達

雨雲の予想(ウェザーマップ)
雨雲の予想(ウェザーマップ)

東北の雨もあすの午後には終わりますが、一方で、西日本に目を向けると、早くも次の低気圧に伴う活発な雨雲が夜には九州へ流れ込んでくる予想です。

この雨雲も雷を伴った激しい雨を降らせる力があり、あさって月曜日にかけて、西日本から東日本の太平洋側を中心に通過していく予想です。

雨雲の通過は一過性で、極端な大雨となることはありませんが、引き続き、月曜日にかけて、雨の降り方に要注意です。

来週は北日本に寒気到来

10日間予報(ウェザーマップ)
10日間予報(ウェザーマップ)

来週は火曜日以降、スケールの大きな寒気の渦が北日本にゆっくりと近づくため、北日本の日本海側や北陸では不安定な天気となり、連日雨が降りやすく、雷の心配があります。

また寒気がピークとなる水曜日から木曜日頃は、札幌に雪マークが付いているように、北日本は山沿いを中心に雪の降る所も多くなるでしょう。

一方、関東から九州は火曜日まではすっきりしませんが、水曜日以降はようやく晴天が続くようになりそうで、気温も日に日に高くなる予想です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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