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14日(火)は『荒天一転好天』も強風に注意が必要。気温の乱高下にも注意を。

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
13日(月)正午の雲の様子(ウェザーマップ)

『荒天一転好天』へ

推計気象分布とメッシュ予報(ウェザーマップ)
推計気象分布とメッシュ予報(ウェザーマップ)

タイトル画像にある通り、きょうは本州付近を進む二つの低気圧が発達している影響で、東北から九州にかけての広い範囲で雨や風が強まり、荒れ模様の一日となりました。午後2時の推計気象分布をみても、東北から九州にかけて、ほぼ全域で冷たい雨が降っている様子がわかります。

また低気圧は上空に寒気を伴っており、標高1000メートル程度の山沿いや山間部では所々で雪となっており、きょうの最深積雪は、鳥取県大山48センチと4月中旬としては8年ぶりの多い積雪となったのをはじめ、広島県八幡16センチ、山梨県河口湖9センチ、群馬県草津5センチなど春の雪が降り積もりました。(午後5時まで)

さらに中国や東海、関東などを中心に、所々で4月としては観測史上1位の大雨となり、三重県尾鷲では24時間の降水量が300ミリを超え、記録的短時間大雨情報も出されました。

東京都心でも午後5時までの日雨量が112ミリ、24時間降水量が114ミリとなり、ともに4月の観測史上1位を更新しました。

一方、あす14日(火)になると低気圧は東の海上へ離れるため、天気は回復し、広く青空が戻ってくるでしょう。

午後2時のメッシュ予報をみても、日本海側の一部を除き、晴れをあらわすオレンジ一色となっており、まさに『荒天一転好天』という一日となりそうです。

ところが低気圧が東の海上へ離れてもかなり発達するため、晴れても強風には注意が必要です。

冬を思わせる季節風に要注意

風の予想(ウェア―マップ)
風の予想(ウェア―マップ)

あす14日(火)午前9時の風の予想をみると、日本の東海上は低気圧に伴う暴風の領域が広がっており、本州付近も引き続き、冬を思わせるような北風が強く吹くでしょう。

気象庁から防災情報が出されており、あすの午前中にかけて、広い範囲で30メートルから35メートルの最大瞬間風速が予想されています。

あすの午後は強風のピークを越えてきますが、それでもあすいっぱいは強風や高波に十分な注意が必要です。

この先も気温は乱高下

東京の週間予報(気象庁発表をウェザーマップが加工)
東京の週間予報(気象庁発表をウェザーマップが加工)

きょう13日(月)は気温も上がらず、東京都心の最高気温は10.1℃とかろうじて10℃を超える程度で、北風も強く、真冬に戻ったような厳しい寒さの一日となりました。

東京都心は先週の木曜日に20.2℃を記録してから右肩下がりで気温が下がり、きょうは真冬の寒さとなりましたが、今度は一転上昇し、あさって15日(水)は22℃まで上がる予想です。

ところがそのあとは雨と共に再び下降する予想で、気温変化の非常に大きな状態が続くでしょう。外出自粛の中、普段よりは外に出る機会は少ないと思いますが、この先も気温の乱高下にお気をつけ下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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