立春過ぎて、ようやく強烈な寒波襲来へ
立春過ぎて強烈寒波襲来へ
この冬は記録的な大暖冬で、特に日本海側の降雪量が極端に少なくなっています。
気象庁による最新の1か月予報でも、2月は全国的に高温傾向が続き、日本海側の少雪傾向も続くということでしたが、そんな中、立春を迎える来週、一過性ではありますが、強烈な寒波が襲来する予想となってきました。
上空1500メートル付近の気温の予想をみると、4日(火)の立春以降、大陸の寒気が日本付近へ南下し始め、6日(木)にかけて、関東など本州付近をすっぽりと覆う予想です。この寒気、なかなか強烈で、この冬一番なのはもちろん、記録的な強さと呼べるレベルとなるかもしれません。
例えば上空の気温を観測している茨城県館野では、6日(木)午前9時の予想が-13.0℃となっており、これは平年(-4.2℃)より10℃近くも低く、過去の記録-13.7℃に匹敵するような強さです。
この寒気が流れ込んだ2006年2月4日は、八丈島で3センチの積雪を観測し、晴れた東京でも、最低気温-0.9℃、最高気温5.1℃と凍えるような寒さとなりました。
さらに上空の気温を観測している石川県輪島では、5日(水)午後9時の予想が-15.2℃で、平年より約8℃低く、札幌でも-21.2℃と、平年より8℃近くも低い予想です。
この寒波は滞在型ではなく一過性で、来週の週末には抜けていきそうですが、これまで記録的な暖冬だった日本付近に一時的でも、厳寒と日本海側に大雪をもたらすことになりそうです。
東京はようやく初氷点下で、初氷か?
来週にかけての週間予報をみると、雪まつりの開催される札幌は、一足早く、節分とともに寒波が襲来し、日に日に気温がダウンし、5日(水)は最低気温が-10℃と、この冬初めての-10℃以下となる予想です。雪まつりにお出かけの方はまさに極寒状態となりますので、できる限りの防寒対策が必要でしょう。
また東京でも、強烈寒波が南下する6日(木)は最低気温が-1℃と予想されており、この冬初めての氷点下で、ようやく初氷の便りが届くかもしれません。
名古屋でも、この冬、まだ0℃を割っていませんが、6日(木)、7日(金)と、2日連続で氷点下となる予想です。
さらに金沢には3日連続で雪マークが出ており、北陸地方ではこの期間にこの冬としては貴重な雪が降り、スキー場などではまさに待ちに待った恵みの雪が比較的、多く降りそうです。
このように記録的な暖冬が続いている日本列島に一過性ではありますが、来週は強烈な寒波が襲来する予想です。本格的な寒さや大雪にご注意下さい。