熱帯低気圧が発生へ。過去最多11月6個目の台風は発生するのか?
まず熱帯低気圧が発生へ
タイトル画像にあるとおり、日本のはるか南東の海上で雲がまとまってきており、今後台風へ発達する可能性のある大気の乱れ、熱帯擾乱が発生しています。
気象庁発表の予想天気図では、このあたりの雲が今後まとまり、月曜日には熱帯低気圧(TDマーク)が発生する予想で、火曜日にかけて、やや発達しながら西寄りに進む予想です。
まだ台風に発達する予想までは出ていませんが、熱帯低気圧が発生するあたりの海水温は平年よりやや高く、29℃から30℃もあるため、西進を続けるうちに台風へ発達する可能性も十分にあると考えられます。
台風発生ならば、11月最多の6個目に
今月はすでに5個の台風が発生しています。
3日に23号、5日に24号、12日に25号、13日に26号、そして20日に27号が発生し、27号は季節外れの沖縄接近となりました。
もし今後発生する熱帯低気圧が台風となれば、今月6個目となり、1991年、1964年と並んで、11月の最多台風発生記録6個に並ぶこととなります。
ECMWFの予想
参考までにECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の計算では上図のような予想となっています。
位置関係では、今後発生が予想される熱帯低気圧とみられる低気圧(Lマーク)が次第に発達し、おそらく台風の勢力で、今週末にはフィリピンの東海上へ到達する予想です。
今週末以降といえば、季節はもう12月で、師走入り。
過去、フィリピンには、12月になっても台風が接近し、上陸したことは何度もありますが、本州付近へ接近したことは一度もありません。
ただ沖縄地方には2回、伊豆諸島や小笠原諸島には4回接近しています。
このうち、2003年12月1日から2日にかけては、大型で強い台風21号が伊豆諸島と小笠原諸島の間を通過したことがあり、天気図をみても12月とは思えない感じです。
さらに1990年のクリスマスイブには小笠原諸島へ台風29号が接近しました。
このように上空の気圧配置の影響によっては、12月になってもまれに日本付近へ台風が北上してくることがあり、今後の熱帯擾乱の動向に要注目です。
参考:デジタル台風