台風20号が発生、念のため沖縄は注意を
沖縄方面へ向かうも弱まる?
フィリピンの東を西進していた熱帯低気圧がきょう午前3時に台風20号となりました。
現在は中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルですが、今後あす土曜日にかけてやや発達し、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルに達する予想です。
ところがその後は台風北側にある乾燥した空気を巻き込むなどして、あまり発達しないとみられ、日曜日から月曜日にかけて、先島諸島の南へ進みながら熱帯低気圧に変わる予想です。
ただ最も北寄りに進めば、月曜日には先島諸島へかなり近付く可能性もありますし、また周辺の海水温は28℃前後とまだ高いため、念のため、沖縄方面は今後の動きに注意が必要です。
土曜日にかけて大雨に警戒
土曜日午前3時の雨と風の予想をみると、台風20号に伴う渦巻きは沖縄のかなり南にありますが、本州付近は低気圧や前線の影響で、雨雲が発達し、東日本や東北地方でも大雨となる所がある見込みです。
気象庁がけさ発表した大雨と洪水に関する情報によると、土曜日にかけての総雨量は、台風19号で大きな被害を受けた関東甲信や東北太平洋側の多い所で、100ミリから150ミリと予想されています。
どこでも大雨になるわけではないのですが、先日河川が氾濫や決壊した地域、または堤防などが損傷を受けた地域では少しの雨でも洪水の危険度が高まるおそれがあります。また土砂災害や低い土地の浸水にも警戒が必要です。
日曜日は沖縄に活発な雨雲
日曜日になると本州付近の大雨は峠を越えていますが、台風20号がゆっくりと北上するため、台風周辺の湿った空気が流れ込む沖縄など、南西諸島で雨脚が強まるかもしれません。高波にも合わせてご注意下さい。
月曜日には熱帯低気圧に?
月曜日には先島諸島の南で、台風20号は再び熱帯低気圧に変わる見込みです。
ただ引き続き、沖縄には活発な雨雲がかかるおそれがあり、念のため、台風20号の最新動向にご注意下さい。