3連休に熱帯擾乱が襲来も?行動計画は慎重に。
沖縄の南で熱帯低気圧が発生
きょう午前9時、沖縄の南海上で熱帯低気圧が発生しました。
これは復活熱帯低気圧と呼べるものかもしれません。
というのは、先週ずっと台風16号になると予想されていた熱帯低気圧が金曜日に日本の南で衰弱し、その後、中心がはっきりとしない低圧部と解析されつつ、日本の南を3日以上ウロウロしていたのですが、その低圧部が沖縄の南に進んで再び中心付近が解析できるようになり、熱帯低気圧が発生したものと思われます。(低圧部の周辺で別のものが発生した可能性もありそうです。)
タイトル画像をみると赤い丸の中に雲の渦が発生してきているのが確認できます。
3連休に熱帯擾乱が襲来?
上図は複数の数値予報を統計的に処理し、単独の数値予報よりも確からしい予報を得ることを目的としたアンサンブル予報です。
簡単に言えば、複数の計算結果の平均場ということになりますが、そのアンサンブル予報によると、きょう沖縄の南に発生した熱帯低気圧が徐々に発達しながら北上し、土曜日から日曜日にかけて沖縄付近を通過したあと、月曜日から火曜日にかけて、本州付近を北上する計算となっています。
計算通りならば、3連休の期間に熱帯擾乱(熱帯低気圧あるいは台風)が日本付近を北上することになり、全国的に大きな影響を受けるおそれがあります。
また日本付近に停滞している秋雨前線の活動が活発になれば、より広い範囲で長い時間に渡り、大雨が続く可能性も否定できません。
上記の計算はあくまでもアンサンブル予報であり、予報の期間が後ろになればなるほど不確実性は増していくのですが、それでも今最も確からしいのは上記の計算とも言えます。
3連休は広く雨。熱帯擾乱次第で荒天も?
ウェザーマップがきょう午前11時に発表した週間予報によると、沖縄では金曜日頃からまとまった雨で荒天となるおそれがあり、本州付近もちょうど3連休の期間、土曜日から月曜日にかけて傘マークがズラリと並んでいます。
熱帯擾乱の動向次第では雨や風の強まる所が出てくるでしょう。
台風15号の災害で未だに停電や断水など大きな影響が続いている千葉県などでも、前線や熱帯擾乱の動向により再び雨が強まることも考えられます。
秋の行楽シーズンの3連休に天気が大きく崩れる可能性がありますので、最新情報を頼りに慎重な行動計画が必要です。