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台風13号と14号が沖縄接近へ。さらに別の熱帯擾乱も本州接近か?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
複数の熱帯擾乱の雲の様子(ウェザーマップ)

タイトル画像にもある通り、相変わらず日本の南海上は、複数の熱帯擾乱(台風や熱帯低気圧など)でにぎわっている状態です。

このうち最も早く日本に影響するのが台風13号。

また台風14号も週末に沖縄へ近づくおそれが出てきました。

さらに日本のはるか南東にある熱帯低気圧も、今後発達しながら週末から週明けに本州付近を指向する計算で、各熱帯擾乱とも、引き続き、目が離せません。

沖縄に台風13号&14号が接近か

台風13号と14号の予報円(ウェザーマップ)
台風13号と14号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

台風13号は石垣島の南海上を北上中です。

すでに暴風域を伴う台風となっていますが、これまでの予想よりも発達が顕著となっており、あさって木曜日に宮古島付近を通過する時点で、965hPa、最大風速40メートル、最大瞬間風速55メートルの強い台風となっている予想です。

沖縄は暴風、高波、高潮、大雨などに厳重な警戒が必要です

さらに一旦ベトナムへ上陸した台風14号が南シナ海を引き返すように東進し、日曜日に台湾付近へ進む予想です。それほど勢力を強める予想はありませんが、台風13号が過ぎ去ったばかりの沖縄にすぐさま台風14号が接近するおそれがあります。

ただ日曜日の予報円はとても大きく、今後も進路や進むタイミングが変わる可能性があり、要注意です。

別の熱帯低気圧は日本の東から本州接近へ?

JTWCの予想
JTWCの予想

日本のはるか南東海上にある熱帯低気圧も非常に気がかりです。

種々の計算では、今後も北西方向へ進み、週末から週明けにかけて、東日本から西日本の太平洋側や日本の南海上に進めるものが増えてきています。

とはいっても、タイミングや勢力などはまだかなりばらついている状態ですが、参考までに米軍合同台風警報センター(JTWC)の予想では、今後も発達しながら北西方向へ進み、土曜日には小笠原近海を通過し、日曜日には東日本の南海上に達する予想となっています。

なおこの時点での最大瞬間風速は55メートル程度が予想されていますので、強い勢力の台風で本州へ接近するような計算となっています。

これから週末、あるいは週明けにかけて、台風13号、台風14号、さらに東からやってくる熱帯低気圧の情報に十分にご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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