東京のカラカラ、43年ぶりの少雨記録も?
暖冬傾向でもカラカラ
新年が明けて、1月1日~20日まで、20日間の気温や降水量のデータが気象庁から発表されました。
これによると気温は東日本や北日本で平年を下回る水色の地点が散見されるものの、ほぼ全国的にオレンジ色で、暖冬傾向であることがわかります。
一般に冬季にこのような気温傾向の時は、南からの暖気が優勢であるため、日本付近を低気圧が通りやすく、太平洋側でもある程度の降水量があるものですが、今年は少し様相が異なっており、太平洋側では極端に降水量が少なく、今年に入ってからまだほとんど降水を観測していない地点も続出しています。
なかでも関東地方は最も降水量が少なく、東京都心では初雪の降った日などもありましたが、いずれもぱらつく程度しか降っておらず、今月に入ってからの降水量はわずかに0.5ミリと平年の約2%にとどまっています。
インフルエンザがさらに流行しており、火災も多発していることから、そろそろまとまった降水が欲しいところですが、なかなかそうはいかず、しかも43年ぶりの少雨記録に並ぶ可能性すらありそうです。
東京都心は今月いっぱい降水はほぼ無しか?
この先もしばらくは冬型の気圧配置が強弱を繰り返しながら続く見込みで、太平洋側での降水現象はほとんど見込まれていません。
東京都心の10日間予報によると、今月31日まではほぼ晴れ続きで、日々の降水確率も5%程度と低く、このまま降水量の上乗せがないまま、1月が終わる可能性も見えてきています。
43年ぶりの少雨記録も?
東京都心の1月の降水量の少ない方からの記録は上記の通りです。
1月20日まで合計で0.5ミリとなっており、もしこのまま10日間予報の通り、31日まで降水量の上乗せが無ければ、1976年に記録した0.5ミリに並び、43年ぶりの少雨記録となる可能性があります。
もともと1月は太平洋側で降水現象の起こりづらい月ではありますが、今年はなおさらのようです。
インフルエンザに一層の注意を
先週、国立感染症研究所より、インフルエンザの流行が拡大しているとの発表がありました。
都内も同様の傾向で、上図の通り、急増していることがわかります。
インフルエンザの流行する期間は年によって多少変わりますが、ピークとなるのはおおむねこれから2月上旬頃にかけての年が多いようです。
この先も長期間にわたり、インフルエンザの流行しやすいカラカラの乾燥状態が続く見込みですから、うがい、手洗いを徹底し、マスクなども着用するなど、対策を徹底して頂きたいと思います。