台風24号は沖縄北上後、本州付近へ転向も?
先島諸島を通過後、転向する恐れ?
タイトル画像でもわかる通り、台風24号は中心付近に台風の眼も見えてきており、きょう午前9時にはフィリピンの東海上で、中心気圧935hPa、最大瞬間風速70メートルの非常に強い台風に発達しています。
この台風から湿った空気が流れ込んだ奄美地方では、停滞している秋雨前線の活動が活発化し、十島村にある小宝島では、きょう午前6時33分までの1時間に138.5ミリの猛烈な雨を観測し、記録的短時間大雨情報が出されました。
台風は離れていても秋雨前線に向かって大量の湿った空気を送り込んでくるため、今後も秋雨前線付近での雨雲の活発化には十分な用心が必要です。
台風24号はあす火曜日から木曜日頃にかけて沖縄本島の南をごくゆっくりと北上しながら最盛期を迎え、中心気圧915hPa、最大瞬間風速75メートルの猛烈な勢力となる予想です。
その後はこれまでよりも東側を北上する予想に変わってきており、予報円の中心を進むと、週末の土曜日頃には宮古島付近に達し、先島諸島を直撃するように進む予想です。
土曜日の予報円は直径が約1000キロもあり、かなり大きいものの、これまでの予想よりは太平洋高気圧の勢力が沖縄付近へ張り出さない予想が出てきているため、台湾から中国大陸へ西進する可能性は小さくなってきたようです。
逆にさらに東寄りに進めば、沖縄本島へかなり接近する可能性やその後転向して本州付近を指向する可能性もこれまでよりは高くなってきたとみた方が良いかもしれません。
週末から週明けにかけて、台風24号の進路如何で、沖縄から本州付近でも大荒れとなる恐れがありますので、常に最新の予報円に注意して頂きたいと思います。
ECMWFの予想では、本州接近・上陸コース
参考までにヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の計算では、気象庁の予報よりも東側(沖縄本島近海)を金曜日から土曜日にかけてゆっくりと北上し、その後転向して、日曜日には本州に沿うように東進する予想です。
つまり本州に接近し、上陸する恐れが高いコース予想となっています。
これはあくまでもECMWFの予想ですが、もしこうなれば、秋雨前線を刺激しつつ大雨を降らせた後、台風がやってくるという最悪のシナリオも考えられます。
今後も最新の予報円にご注意下さい。
平成30年7月豪雨による大雨被害に対して、緊急災害支援募金(Yahoo!基金)を行っていますので、ご協力をお願いいたします。