台風24号は猛烈な勢力で沖縄の南を西進へ
猛烈な勢力となり沖縄の南を西進か
台風24号はフィリピンの東海上を発達しながら西寄りに進んでおり、すでに暴風域を伴った強い台風となっています。
今後も海水温が28℃以上ある暖かな海域を進みながら顕著に発達し、あす月曜日には非常に強い台風に、そして水曜日までには中心気圧915hPa、最大瞬間風速75メートルの台風としては最強クラスの猛烈な台風へ発達する見込みです。
もし予想通り、猛烈な台風となれば、今年は台風3号、8号、21号、22号に次いで5個目となり、統計のある1977年以降の年間平均2.2個を大きく上回ることになります。
ちなみに過去最も多く猛烈な台風が発生したのは1983年の6個で、次いで2016年、2014年、2013年、2006年の5個となっており、1個も発生しない年も多々あることから、年によってかなりのばらつきがあることになります。
さて台風24号は猛烈な勢力となる火曜日から木曜日頃には速度を落として、沖縄本島の南でほとんど停滞してしまう時間があるかもしれません。
ただ金曜日頃からは再びゆっくりではありますが、西北西方向へ進み、予報円の真ん中を進むと台湾方面へ近づく計算となっています。
ところが金曜日の予報円の直径は約1000キロもあり、北寄りに進めば、沖縄地方に接近した後、東シナ海へ転向してくる可能性も考えられ、まだまだ進路は定まっていない状況です。
停滞後、高気圧が西へと押し出す?
今は順調に西進を続けていますが、沖縄本島の南で猛烈な台風となる火曜日から木曜日頃にかけて、台風を西寄りに進めていた太平洋高気圧の勢力が沖縄付近で弱まるため、台風を流す風が弱まり、台風自身もほとんど停滞してしまうような予想です。
ところが金曜日以降は再び沖縄付近にベルト状に高気圧が張り出す計算が多くなってきており、このため台風24号はゆっくりではありますが、再び西寄りに進み、台湾付近を指向する可能性がやや大きくなっているようです。
ただ今後もこの高気圧の張り出しが弱まれば、沖縄付近に接近後、東シナ海を北上するコースも想定内ですから、最新の予報に注意をなさって下さい。
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