台風24号は長期の監視が必要に
沖縄の南で動きが遅くなる予想
昨夜(9月21日21時)グアム島の近海で台風24号が発生しました。
今年は8月に24年ぶりとなる9個の台風が発生したこともあり、台風24号の発生は1951年の統計開始以来6番目の早さとなっています。
台風24号が発生する平均日は大体11月中旬頃で、過去10年の台風24号の発生日をみても、今年の台風24号の発生がかなり早いことがわかると思います。
過去10年の台風24号の発生日
2017年11月10日
2016年11月10日
2015年10月13日
2014年なし(台風23号まで)
2013年10月4日
2012年11月27日
2011年なし(台風21号まで)
2010年なし(台風14号まで)
2009年なし(台風22号まで)
2008年なし(台風22号まで)
台風24号は今後海水温が28℃以上ある暖かな海域を西寄りに進むため、急速に発達し、3連休明けの火曜日には最大瞬間風速65メートルの非常に強い勢力で、沖縄の南海上に達する予想です。
ただこの頃から速度がかなり遅くなり、ほとんど停滞してしまうかもしれません。
5日後(木曜日午前3時)の予報円の直径は1400キロもあり、これは沖縄の南あたりからの速度や方向があまり定まっていないことを表しています。
もし、予想通りに速度を落とした後、日本列島へ向けて北上するような場合は、再来週の週明けにかけて、つまり10月のスタートまで影響するような恐れも考えられるため、長期の監視が必要となりそうです。
北上するタイミングなどは高気圧がカギ
台風が日本の南の海上を進む場合はその多くの場合、太平洋高気圧の勢力がカギを握ります。
今回も同様で、あす日曜日の上空の気圧配置をみると、日本の南海上にベルト状に太平洋高気圧が東西に延びているため、台風24号はこの南端に沿って、比較的順調に西寄りに進む予想です。
ところが、台風が沖縄の南に達しているであろう来週の木曜日頃にはこの高気圧が日本の南や沖縄付近で弱まり、台風を流す上空の風も弱くなってしまう予想です。
このため台風24号も動きが遅くなり、ことによると沖縄の南海上でしばらく停滞してしまうことも考えられます。
ただここまで高気圧が弱まらなければやや早めに北上したり、台湾方面へ西進する可能性も残っています。
とにかく沖縄の南海上からの動きは太平洋高気圧の勢力がカギを握りそうです。
今後も最新の予報円に注意をなさって下さい。
平成30年7月豪雨による大雨被害に対して、緊急災害支援募金(Yahoo!基金)を行っていますので、ご協力をお願いいたします。