台風15号が発生。お盆休みへの影響は?
日本の南を衰弱しながら進む見込み
きょう午前0時、小笠原の南海上で台風15号が発生しました。
午前9時現在の勢力は、998hPa、最大瞬間風速30メートルとなっています。
台風は今夜にかけてやや発達し、最大瞬間風速は35メートルに達する予想ですが、この頃が発達のピークで、月曜日~火曜日は日本の南海上を北西に進みながら勢力を弱め、火曜日の午前9時には西日本の南海上で熱帯低気圧に変わる予想です。
海水温の高い8月に日本の南海上で衰弱する台風は近年珍しいと思いますが、今回は台風を発達させる上空の風の流れなどが適していない計算となっているようです。
ただ熱帯低気圧に変わるとはいえ、熱帯の暖かな湿った空気を西日本や南西諸島に持ち込み、雨雲を発達させるかもしれません。
熱帯低気圧に変わっても油断は出来ません。
海水温の高さには要注意か
台風15号は日本の南で衰弱する予想ですが、気がかりなのは海水温の高さです。
現在、日本の南海上は平年より1℃前後高く、29℃~30℃以上もあります。
一般にこれだけ高ければ台風は衰えるどころか、発達しながら接近することも十分に考えられるレベルです。
今回はこの海水温の高さ以上に台風が発達出来ない上空の風や乾燥域などが計算されていることになりますが、今後も最新の情報にご注意下さい。
台風14号で宮古島は50年に一度の大雨に
台風14号はきょうの明け方、宮古島に最も近づきました。
この台風は中心の南側に非常に活発な雨雲を伴っていたため、この雨雲がかかった宮古島で記録的な大雨となりました。
午前2時40分までの1時間に宮古島市平良付近で120ミリ以上の猛烈な雨が解析され、記録的短時間大雨情報が出されたほか、宮古島市城辺で午前4時までの3時間に199.5ミリの大雨が降り、50年に一度の大雨となりました。
台風14号は姿を変え、来週木曜日頃に大雨をもたらす恐れ
台風14号は月曜日~火曜日に中国大陸で衰弱し、熱帯低気圧に変わる予想です。
ところがこの雨雲の残骸が東寄りに進み、木曜日頃には低気圧に姿を変えて日本海から北日本に近づく恐れがあります。
北からは8月としてはかなり強い寒気も南下するため、この衝突次第では北日本を中心に、広い範囲でかなりの大雨となる恐れがあります。
中国大陸で熱帯低気圧に変わっても全く油断は出来ません。
沖縄の南で新たな熱帯低気圧発生へ
月曜日午後9時の予想天気図をみると、台風14号から変わった熱帯低気圧が大陸に、台風15号から変わった熱帯低気圧が日本の南にあるほか、沖縄の南には新たな熱帯低気圧が発生する予想です。
今週後半にかけて、台風にまで発達する可能性も考えられますので、こちらからも目が離せません。
平成30年7月豪雨による大雨被害に対して、緊急災害支援募金(Yahoo!基金)を行っていますので、ご協力をお願いいたします。