快晴列島、土日は各地で今年一番の暑さに。熱中症注意。
日本付近で強まる高気圧
昨日(20日)は大分県の日田で30.8℃を観測するなど、九州を中心に7地点で今年全国で初めての真夏日を記録しました。
なぜ暑くなったのか?それは雲の様子をみると単純明快です。
オレンジ色で囲んだ範囲(本州付近)にはほとんど雲がありませんが、いまこの辺りで地上から上空に至るまで晴天をもたらす高気圧が顕著に強まっているのです。
ですからよく晴れて日差しが強く、しかも大陸から日本列島を目指すように季節外れの暖かな空気が流れこんでいる影響もあり、気温が大きく上昇しているのです。
快晴で山の残雪もよく見える
東日本によったサイズでみてみましょう。
地面付近をさえぎる雲がほとんどありませんから、北アルプスや関東北部山岳部などに残った雪(残雪)がハッキリと見て取れます。
よく見ると富士山山頂の雪もポツンと見えているのが分かります。
もう4月下旬となり、太陽の照りつける強さは8月に匹敵する季節となってきました。
この日差しの強さだけでも地面付近は昇温することになります。
上空は平年より10℃前後も高い
さらに地上の気温と密接な関係のある上空約1500mの気温をみてみましょう。
大陸から日本海を通り、北日本にかけて、非常に暖かな空気が流れこんでいることが分かります。濃い赤色の部分は平年より10℃前後も高い所で、上空の気温はきょう(土)がピークとなるでしょう。
よく晴れれば地上の気温はこの上空の気温より15℃前後上がりますので、きょうは九州~東北地方にかけて30℃前後の暑さになることが予想されます。
あす(日)になると上空の暖気はピークを越え、北海道方面から平年の気温に戻ってきますが、まだ関東を中心にきょうと同じ位か、さらに暑くなる所もありそうです。
4月としては記録的な暑さや真夏日最早記録という所も出てくるでしょう。
熱中症など健康管理に注意
暑熱順化という言葉がありますが、これは夏の暑さに体が慣れていくこと。
一般に数日~数十日かけて徐々に暑くなっていく場合は、この暑さに体が順応していくため、熱中症にかかるリスクは小さくなると言われています。
ところが今の時期に急激に暑くなると、まだ体が暑さに慣れていないため、体温調節がうまくいかず、熱中症にかかるリスクが高まるとも言われています。
気象庁からも高温に関する情報が出され、健康管理に注意するよう呼びかけられています。特に日差しの強い炎天下や車内の熱中症などにもお気を付け下さい。