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月曜日は東京都心や横浜などでも大雪か。交通障害に警戒を。

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
月曜日は都心でも雪に。(ペイレスイメージズ/アフロ)

関東での典型的な降雪パターンに

月曜日は南岸低気圧が通過。ウェザーマップより。
月曜日は南岸低気圧が通過。ウェザーマップより。

22日(月)は関東の内陸で雪の可能性が高い一方、東京都心や横浜あたりでは雨か雪か微妙な感じでしたが、けさ発表された最新の予想では、東京都心や横浜も含めて関東南部でも雪が主体で降り、しかも積もるような降り方をする可能性が高くなっています。

特に夜は南部の平野部でも大雪に注意、警戒が必要です。

雪が主体で降る予想に変わってきたのは、南岸を通る低気圧がこれまでの計算より陸地から少し離れて通る予想に変わってきたから。

このため低気圧に伴う暖気はあまり北上せずに、北からの寒気をより強く引っ張り込む予想に変わってきたのです。

上空の気温予想。ウェザーマップより。
上空の気温予想。ウェザーマップより。

月曜日午後6時の上空約250m付近の気温の予想をみると、都心や横浜など関東南部まで0℃未満の寒気が北から引きずりこまれており、過去の例からこの辺りまでは雪が主体で降る可能性が高いと思われます。

では実際に雪の予想をみてみましょう。

22日(月)の雪や雨の予想

月曜日正午の雪や雨の予想。ウェザーマップより。
月曜日正午の雪や雨の予想。ウェザーマップより。

月曜日の正午の時点では、まだほとんど降っていません。

朝の内からは一部で弱い雪がちらつきそうですが、午前中はまだほとんど影響はないと思われます。

月曜日午後3時の雪や雨の予想。ウェザーマップより。
月曜日午後3時の雪や雨の予想。ウェザーマップより。

ところが、昼過ぎから広い範囲で雪が降り出し、午後3時の予想をみると、多くの所で雪となる見通しです。

茨城や栃木など北部でもこの頃から降り出す所が多いでしょう。

このあと夕方にかけて内陸を中心にだんだん雪が積もり始める見込みです。

都心や横浜では雪が混じり、みぞれとなっていそうです。

月曜日午後6時の雪や雨の予想。ウェザーマップより。
月曜日午後6時の雪や雨の予想。ウェザーマップより。

午後6時頃には内陸部で本格的な雪となり、東京多摩や神奈川西部、山梨などでは1時間に3センチ前後の強い降り方となっている所もありそうで、一気に積雪が増え始めるかもしれません。

また都心や横浜でも気温が1℃前後まで下がるため、みぞれから雪に変わってくる可能性が高いとみられます。

雨の予想となっているのは主に北東からの海風が入る千葉県~茨城県南部の太平洋側だけです。

月曜日午後9時の雪や雨の予想。ウェザーマップより。
月曜日午後9時の雪や雨の予想。ウェザーマップより。

午後9時頃には低気圧が最も近づくため、降雪がピークとなるでしょう。

都内や神奈川県を中心に平野部でも本格的な雪となっており、降水量から判断すると、東京多摩や神奈川西部、山梨などでは、積雪が10センチ~20センチ以上に達している可能性があります。

また関東南部の平野部でも多い所では5センチ~10センチ以上の雪が積もっているかもしれません。

都心や横浜でも雪化粧している可能性が高いとみられます。

このあと火曜日の未明頃まで雪が降り続くため、さらに積雪が増えると考えられます。

このような予想ですから、月曜日の帰宅時間は時間を追うごとに交通機関が大きく混乱しているでしょう。交通障害にも警戒が必要です。

また、火曜日の朝はすでに晴れていますが、各地で氷点下の冷え込みとなるため、路面の凍結が非常に心配されます。火曜日の朝も交通機関に大きな混乱が生じるかもしれません。十分にご注意下さい。

なお上記の雪の予想は降水量や気温から判断した私見を含むものです。今後も低気圧のコースや寒気の強さにより、状況が変わる可能性がありますので、今後気象庁から出される降雪予想でご確認下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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