超大型台風の首都圏直撃は初めてのこと。
超大型のままで首都圏を直撃か?
台風21号は昨夜から急速に発達し、タイトル画像にもある通り、中心の眼がハッキリと分かるまでに勢力を強めています。
そしてこの台風の特徴は何と言っても、台風の大きさを決める風速15メートル以上の強風域がとてつもなく広いことです。
きょう午前9時の発表で、この強風域の直径が1900キロにも及んでおり、これは北海道~九州までスッポリと入り込んでしまうような大きさです。超大型の台風は強風域の直径が1600キロ以上と定められていますが、今回の台風はこれをさらに上回るようなまさに巨大な台風と言ってもおかしくないようなサイズとなっています。
台風21号は非常に強い勢力を維持しながら、あす日曜日にかけて西日本の南海上を北上し、その後、北東に進みながら加速する予想で、さらに北上するタイミングが早まっているようです。
台風が予報円の真ん中を予想通りのタイミングで進むと、あさって月曜日の未明~明け方には紀伊半島~東海地方の沿岸に接近し、上陸する恐れが高く、その後、朝の内にかけて首都圏を北上し、午前9時頃にはもう栃木県付近に達する予想です。
この時点でも台風は強い勢力を維持しているとみられ、もし超大型の台風のまま首都圏を直撃(関東を通過)すれば、台風の大きさの統計がある1977年以降では初めてのことになります。
ちなみに1977年以降で、超大型の台風は45個目となりますが、今回のように強風域の直径が1900キロ以上にも及ぶ超大型の台風は22個目です。
また過去最も大きかった台風は1997年の台風13号で、強風域の直径はなんと2400キロもありました。
首都圏の大荒れのピークは月曜日の未明~昼前にかけて
秋雨前線の影響で、きょうから東~西日本で大雨となる恐れがあり、あす日曜日には非常に激しい雨や猛烈な雨が降る見込みで、厳重な警戒が必要です。
月曜日午前9時の雨雲の予想では、ちょうど関東地方を台風本体の非常に活発な雨雲が通過し、大雨や暴風がピークとなっている予想です。
月曜日の午前中は交通機関にも多大な影響が生じるものと思われますので、屋外での行動には十分ご注意下さい。
北海道は湿った重たい大雪の恐れ
月曜日夜の天気分布をみると、関東など太平洋側では、すでに台風一過の晴天となっていますが、日本海側は雨が降っており、特に台風に巻き込むように北から寒気が引っ張り込まれる北海道では広い範囲で雪となる予想です。
今回と同じような状況での降雪は北海道で時々みられますが、今回は降水量も多く、場合によっては季節外れの重たい雪がたくさん降ることも予想されます。
【参考資料】