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9月のスタートを大きく左右する熱帯擾乱(台風)発生か?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
日本のはるか南東の海上で雲がまとまりつつある。(ひまわり8号)

熱帯擾乱(台風の卵)発生へ

きょうとあすの予想天気図
きょうとあすの予想天気図

長寿台風と騒がれた台風5号が消滅したのが8月9日。

それ以降、日本列島へ直接影響する台風は発生していませんでしたが、ここへきて南の海上が怪しくなってきました。

タイトル画像にもあるように、現在日本のはるか南東の海上(小笠原やグアム付近)で、広範囲にわたり雲が盛んにわき始めています。

けさ9時の天気図上にはまだこのあたりには何も描かれていませんが、あす27日(日)の予想天気図にはLマーク(低圧部)が打たれています。

これはこのあたりで雲域がさらにまとまりをみせ、次第に熱帯擾乱(台風の卵)が発生することを表しています。

まだ台風になるかどうかは分かりませんが、このあたりで台風の卵が発生すればその後台風へ発達する可能性も十分に考えられ、しかも日本列島を狙いやすい位置だとも言えます。

熱帯擾乱は日本の南へ

画像

気象庁は週間アンサンブル予報というものを発表しています。

これはいくつも計算される予想天気図の平均をとった天気図といったところですが、今後発生するであろう熱帯擾乱が来週の後半にむけて日本の南海上へ進んでくる予想となっています。

ただこれはあくまでも平均をとったもので、西へ行けば沖縄付近を目指す計算がある一方、東へ行けば関東の東へ離れる計算もあり、熱帯擾乱としてはまとまらないような計算もあります。

このようにまだまだ予想はかなりばらけている状態ですが、最悪は台風となって日本列島へ接近してくる可能性もあります。

もしかしたら9月のスタートを大きく左右する台風となるかもしれません。

今後の予想に注意が必要です。

台風14号は再び中国南部を直撃か

最新の台風情報(気象庁発表)

つい先日(23日)強い台風13号が中国南部へ上陸し、香港やマカオなどに大きな災害をもたらしましたが、台風14号も同じような地域を直撃する恐れがあります。

今後暴風域を伴い、早ければあす(日)にも中国南部へ上陸する見通しです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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