沖縄の梅雨入りが遅いと関東甲信の梅雨入りは逆に早くなる傾向?
あす20日(月)は先島諸島から雨が降り出す
沖縄の梅雨入りが遅れています。沖縄の平年の梅雨入りは5月10日ごろですから、すでに10日近くも遅れている状況です。沖縄の梅雨入りが遅れている要因は梅雨前線を押し上げる太平洋高気圧の勢力が弱いことが主に挙げられますが、この先はようやく強まる傾向となりそうです。
上図にあるあす20日(月)の予想をみると、太平洋高気圧は南海上でじわじわと北側へ勢力を広げますが、まだ沖縄の南に離れている状況で、雨雲は沖縄本島付近には流れ込まない予想です。ただ石垣島など、先島諸島はいち早く雨雲がかかりはじめ、激しい雨の降る所があるでしょう。
あさって21日(火)には沖縄本島も激しい雨に
あさって21日(火)になると、太平洋高気圧は沖縄近海まで勢力を広げるため、南や西から活発な雨雲が流れ込み、沖縄本島付近でも激しい雨になるでしょう。タイトル画像にあるように、太平洋高気圧の北上に合わせるように沖縄付近には梅雨前線が発生し、この先沖縄付近に停滞しやすくなることから、ようやく沖縄地方での梅雨入りの発表がありそうです。
沖縄の梅雨入りが遅いと関東甲信は逆に早い?
ところで、沖縄の梅雨入りが遅いと関東甲信の梅雨入りも遅くなるのかというとそういうわけでもありません。上図は、沖縄の梅雨入りが、ことしのように、現平年値5月10日ごろより10日以上遅れた年をピックアップし、その年の関東甲信の梅雨入りとの関係を調べたものです。(1971年以降)
すると沖縄の梅雨入りがかなり遅くなっても、関東甲信の梅雨入りは遅れるわけではなく、むしろ平年より早めに梅雨入りしている年がほとんどとなっていることが分かります。なかでも1976年、2008年、2018年は、沖縄の梅雨入りからわずか5日から10日程度で、あっという間に関東甲信でも梅雨入りとなりました。
なぜ沖縄の梅雨入りがかなり遅いと関東甲信の梅雨入りが逆に早い傾向となるのかは、なかなか説明が難しいのですが、遅れて顕在化した梅雨前線には一気に北上するような特徴があるのかもしれません。ただこのあたりはなんともいえません。ことしもこの傾向通り、関東甲信の梅雨入りは平年より早くなるのか?今後注目です。