関東甲信を中心に、週明けにかけて猛暑のおそれ

週明けにかけて、関東甲信の内陸では体温並みの猛暑となるおそれがあります。(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

典型的な気温上昇パターン

天気図の変化(気象庁HPに抜粋、加筆)
天気図の変化(気象庁HPに抜粋、加筆)

現在、前線を伴った低気圧が日本海を発達しながら東寄りに進んでおり、3日(日)にかけて北日本を通過する見込みです。低気圧や前線の影響で、北日本や北陸では荒れ模様となりますので、大雨や強風などに警戒が必要です。

ところで、北日本を進む低気圧から西側に延びる前線は、3日(日)以降、しばらく梅雨前線として北陸から東北地方に居座る予想です。

この前線に向かって南から非常に湿った暖かな空気が東~西日本に流れ込むため、週明けにかけて晴れ間の広がる所では厳しい暑さとなりそうです。

特に関東甲信地方に注目すると、このような天気図となる場合、上空の暖かな空気が西よりの風で山越えとなり吹きおりてくるため(フェーン現象)、極端な暑さ、猛烈な暑さに見舞われることがよくあります。

上空1500m付近で21℃以上の暖気

7月3日(日)午前9時の上空約1500mの気温予想
7月3日(日)午前9時の上空約1500mの気温予想

3日(日)午前9時の上空約1500m付近の気温の予想をみてみましょう。

東日本や西日本は18℃以上の真夏並みの暖気に覆われており、特に関東付近は21℃以上という真夏以上の一段と暖かな空気に覆われる予想です。

これは晴れれば軽く35℃を超えるようなとても暖かな空気で、山越えの風など、さらに他の気象条件が重なれば38℃以上まで気温を上げる力を持っています。

このような状態は3日(日)~4日(月)にかけてピークとなりそうですが、5日(火)頃まで続く可能性があります。

関東甲信地方の内陸部(埼玉、群馬、東京多摩、山梨など)では、梅雨明けを思わせるような日差しと猛烈な暑さが続くおそれがありますので、熱中症に対して、更なる警戒が必要となります。

類似の気象現象(2011年6月24日)

気象庁「天気図」をもとに国立情報学研究所「デジタル台風」が作成
気象庁「天気図」をもとに国立情報学研究所「デジタル台風」が作成

今回と同じような天気図の猛暑は時々あるのですが、顕著な例を挙げると2011年6月24日頃となります。

この時も梅雨前線上の低気圧が北日本を通過し、低気圧から西側に延びる梅雨前線が日本海に停滞しました。この低気圧や前線に向かって上空約1500m付近には18℃以上の暖気が流れ込み、特に関東付近には今回と同じような21℃以上の極めて暖かな空気が流れ込んでいました。

この日の最高気温は、熊谷39.8℃、鳩山(埼玉)39.4℃、館林(群馬)39.3℃、寄居(埼玉)39.2℃、上里見(群馬)39.0℃、秩父38.3℃、前橋38.3℃など、記録的な暑さとなり、都内でも青梅では37.0℃の猛暑日、都心でも32.7℃の厳しい暑さとなりました。

今回もこの時と同じような上空の暖気が予想されているため、晴れ具合や風の吹き具合によってはこの時に匹敵するような大猛暑に見舞われるおそれもあります。

空気中の湿気も多く、熱中症の危険度が非常に高くなりますので、屋外の行動はもちろん、屋内や夜間の行動などにも十分に注意をはらって下さい。