七夕の天気~織姫と彦星を眺められる地域は?~
7月7日(七夕)は梅雨真っ只中
7月上旬と言えば、日本列島は雨の季節、梅雨真っ只中の季節となります。当然のことながら7月7日(七夕)も、毎年のように梅雨前線などの影響を受けて、多くの地域で曇りや雨の天気になることが多いものです。
7月7日の本州付近の天気の出現率で言えば、おおむね晴れは3割程度で、曇りと雨で7割程度を占める計算となります。
何しろ、7月7日に梅雨が明けている割合は、東北や北陸で20年~30年に1度程度、関東~九州北部で10年~20年に1度程度、四国や九州南部でも5年~10年に1度程度しかないのですから、当然と言えば当然な数字だと思います。
また梅雨がないと言われる北海道でさえも上空の寒気などの影響を受けやすく、七夕に晴れる確率は5割にも満たない状況です。一方、沖縄ではほぼ毎年のように梅雨明けが済んでおり、晴天率は7割前後に達しているようです。
東京に関して言えば、2000年以降、七夕の夜によく晴れたのは2013年と2004年の2回しかありません。
今年も厳しい条件?
今年はどうなるのか?やはり多くの地域で晴天は期待出来そうにありません。
七夕の予想天気図(6日午前発表)と天気分布の予想を見てみましょう。
梅雨前線が西日本から関東の南海上に停滞しています。この影響で、関東を含む東日本から西日本は曇雨天傾向で、なんとか雲が切れることを期待するしかありません。
ただ、西日本では少し前線が北上する影響で、九州南部や四国の太平洋側では晴れ間が広がる可能性もあります。
一方、北海道も上空の寒気(低気圧)の影響ですっきりしない天気となりますが、東北地方は梅雨前線、上空の寒気ともに影響は小さく、比較的晴れる所が多い予想です。
また、沖縄は台風接近前の晴天域に入る予想ですが、湿った空気に覆われますので、急なスコールには注意が必要です。
まとめると、七夕の夜に星空を眺められる可能性が大きい地域は東北と沖縄。
九州南部や四国太平洋側でもチャンスがありそう。その他の地域は厳しいでしょう。
気象庁の予報でも、今のところ同じような天気傾向が予想されています。
ただし、梅雨前線や上空の寒気の動向などにより、天気の変わりやすい時期ですから、最新の予報を頼りにしてください。