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徳島県、高知県で記録的な大雨

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

徳島県、高知県で記録的大雨

徳島県や高知県では、きょう昼頃から局地的に3時間の雨量が150~200ミリ以上、また24時間の雨量が400~500ミリに達するような記録的な大雨となっています。場所によっては、特別警報に匹敵するような数十年に一度程度の大雨となっている所もあるようです。

この大雨の影響で、土砂災害や河川のはん濫などのおそれがかなり高まっている地域もあり、非常に危険な状態となっている所もあります。避難指示の出ている所もありますので、自治体が設置した避難所などに避難するなど、雨に伴う災害に遭わないよう、十分な対策を行って下さい。

万が一、家が浸水したり、家の周りが冠水したり、すでに土砂が崩れているような危険がある場合には、家の中で最も高い場所、または崖などからは最も離れた場所にとどまるようにして下さい。

警報や土砂災害警戒情報などの発表状況

降水の状況

特別警報とは

要因は台風12号と太平洋高気圧の暖湿流

四国付近で雨雲が一段と発達中
四国付近で雨雲が一段と発達中
台風12号と太平洋高気圧の暖湿流が収束
台風12号と太平洋高気圧の暖湿流が収束

気象レーダー

台風12号予報円

台風12号が東シナ海をゆっくりと北上している影響で、西日本の太平洋側には非常に湿った空気が流れ込んでいます。

また、関東の南で強まっている太平洋高気圧からの縁辺流(暖湿流)も西日本の太平洋側に流れ込んでおり、これらの暖湿流が収束している四国の太平洋側で局地的に猛烈な雨が降り続いています。

今後、台風12号は徐々に弱まりますが、動きが大変遅く、まだしばらくは同じような状態が続く見込みです。

少なくともあす日曜日の明け方までは猛烈な雨の降りやすい状態が続きますので、土砂災害や河川のはん濫、家屋の浸水などに、最大級の警戒をして下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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