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サムライブルー復帰を目指す右サイドバックが、LAギャラクシーに加入

林壮一ノンフィクションライター
(写真:ロイター/アフロ)

 2022年のカタールW杯に出場した右サイドバックの山根視来がMLS(メジャー・リーグ・サッカー)の、LAギャラクシーの一員となった。

 現地時間2024年1月5日(金)、ギャラクシーは川崎フロンターレから山根を獲得し、2026年MLSシーズン終了までの3年契約を結んだことを発表した。山根は、国際移籍証明書(ITC)とP1ビザ発行を待ってギャラクシーに入団する。

写真:森田直樹/アフロスポーツ

 30歳の山根は、湘南ベルマーレ(2016-19)と川崎フロンターレ(2020-23)でJ1リーグ通算196試合に出場し、14ゴール27アシストをマーク。3シーズン連続(2020、2021、2022)でJ1リーグベストイレブンに選ばれ、リーグV2回(2021、2020)、天皇杯優勝2回(2020、2023)を達成。AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ6試合(先発5試合)に出場して1ゴール2アシストし、ベスト16進出にも貢献した。

写真:長田洋平/アフロスポーツ

 LAギャラクシーのGM、ウィル・クンツ氏は「Jリーグと天皇杯のトロフィーを複数回受賞し、J1リーグベストイレブンを3度受賞しているミキが、ギャラクシーに加わることに喜びを感じる。ミキはAFCチャンピオンズリーグとワールドカップの両方で国際経験を積んだ。それは我々のチームにとっても、非常に貴重なものだ」とコメントした。

LAギャラクシーのグレッグ・ヴァニー監督
LAギャラクシーのグレッグ・ヴァニー監督写真:ロイター/アフロ

 同チームのグレッグ・ヴァニー監督は「ミキのギャラクシー入団を嬉しく思います。彼は経験豊富なディフェンダーで、優れた落ち着きがあると同時に、攻撃面での多才さを備えています。プレシーズン中に彼をグループに組み込めることを楽しみにしています」と話している。

写真:森田直樹/アフロスポーツ

 山根は2021年にA代表デビューして以来、16試合の出場で2ゴール4アシストを記録している。そのうちの12試合が先発だ。特に、カタールW杯のコスタリカ戦に先発し62分間プレーした。

ギャラクシー時代のベッカム
ギャラクシー時代のベッカム写真:Splash/アフロ

 LAギャラクシーは、2007年にレアル・マドリードから5シーズンで総額2億5000万ドルの厚遇でデイビッド・ベッカムを獲得。その後も2018年にズラタン・イブラヒモビッチが在籍したりと、潤沢な資金を武器に積極的な補強を続けるチームだ。

ギャラクシー時代のイブラヒモビッチ
ギャラクシー時代のイブラヒモビッチ写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 2002年、2005年、2011年、2012年、2014年と5度、MLS王者となったが、ここ数年は低迷し、昨シーズンも西地区14チーム中13位、8勝14敗12分と不甲斐ない成績に終わった。

 吉田麻也と共にギャラクシーのディフェンスラインを構成する山根効果は、いかなる形で表れるか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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