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NBAの新たな試みである"Cup戦"

林壮一ノンフィクションライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 NBAでシーズン中に行われるCup戦的な「第1回インシーズン・トーナメント」が現地時間の11月3日(金曜日)に開幕した。12月9日(土曜日)に決勝が予定されている。12月7日の準決勝と9日の決勝は、ラスベガスのTモバイルアリーナで行われる。

 インシーズン・トーナメントは、全30チームがカンファレンス内で3グループ(5チームずつ)に分けられ、 11月3日から11月28日までの間に各々のチームが4ゲームをこなす。グループ内の各対戦相手と1試合ずつ、そのうちの2試合はホームで、2試合は敵地で組まれた。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 その後、各グループの首位と、「ワイルドカード」東西1チームずつの8チームがノックアウトラウンドに進む。

 興味深いのは、インシーズン・トーナメントの両ステージにわたる全67試合が、チャンピオンシップを除き、レギュラーシーズンの順位にカウントされる点だ。因みに2023-24シーズンも、各チームはレギュラーシーズン82試合が予定されている。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 インシーズン・トーナメント初戦では、昨年の覇者、デンバー・ナゲッツ、今季、筆者が注目するミルウォーキー・バックス、ここ数年元気が無いポートランド・トレイルブレイザーズが白星を挙げた。純粋に見ていて楽しい。

 さて、NBAの新たな試みは、いかなる効果をもたらすか。

 

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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