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世界ランカー対決を控えたWBCスーパーウエルター級6位

林壮一ノンフィクションライター
Amanda Westcott/SHOWTIME

 25勝(18KO)2敗で、WBCスーパーウエルター級6位にランクされるエリクソン・ルビン。今週末、同4位のへスス・ラモス・ジュニア戦を控えたルビンがコメントを発表した。

 「私は様々な経験をしてきた。ラモスは若く、無敗で、大きな試合の前座に出場している。彼は、私が持っているものを奪いたいと思っているだろう。9月30日に、この若者の夢を阻止するのが自分の仕事だ。これは私にとって重要な戦いだ。私が、この階級のトップであることを世界に示してみせる。

Amanda Westcott/SHOWTIME
Amanda Westcott/SHOWTIME

 南フロリダで行った今回のトレーニングキャンプで、特に変わったことはしていない。これまでとは違う点は、戦いのプランだ。私たちは全てのトレーニングキャンプで全力を尽くす。本当にハードにトレーニングしており、それが生きるためのプログラムなんだ。私は若手やベテランと、200ラウンド以上の濃いスパーリングをこなした。今、自分の感覚は研ぎ澄まされている。

9月16日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスで始球式を務めたラモス Caitlin O’Hara
9月16日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスで始球式を務めたラモス Caitlin O’Hara

 ラモスが(3月に)ジョーイ・スペンサーと戦う前に、我々は対戦のオファーを出した。当初、彼らは『NO』と言ったんだよ。

 成長過程にあるラモスとの対戦は、とても楽しみだ。彼は若いライオンで、私はより経験を積んだライオンであることを彼に分からせたい。私は彼以上に飢えている。

Amanda Westcott/SHOWTIME
Amanda Westcott/SHOWTIME

 私のキャリアを見てほしい。自分は世界最高の選手の一人であると感じているし、ボクシング史上ベストファイターの一人として名を残したいと思っている。仮にYouTuberと戦うとしても、同じくらい熱心にトレーニングするだろう。私は全ての試合が、自分にとって最も重要なものだと捉えている。特にこのファイトは、タイトルに近付けるしな。

 私は、セバスチャン・フンドラとジャーメル・チャーロへの雪辱を果たしたい。それには、もう一度世界タイトルを狙う必要がある。自分自身を証明するためにも、いい形で勝たねば。

 私は精神的に強い。そして、自分自身を心から信じている。己の才能を知っているんだ。チャーロ戦での自分は若過ぎた。チャーロは30戦目だったが、私は19戦目だった。経験値に差があったな。

写真:REX/アフロ

 フンドラ戦は、私が勝っていた。しかし、私のトレーナーはタオルを投げ込まなければならなかった。彼はボクシングを超えて私を気遣ってくれる。私たちはまた別の日を戦うために生きている。自分の意志でカムバックを決め、再スタート地点に立ち、賢さを増した。今、まさに全盛期を迎えているところだ。私は27歳で、9月30日にベストの自分を披露してみせる。興奮しているよ。9月30日は素晴らしい夜になるさ。

写真:REX/アフロ

 PPVで自分のファイトが放送される日を待っていた。自分の潜在能力を引き出してくれそうな気がする。私のチームは、10週間の厳しいキャンプを行った。これこそ、自分が求めたものだ」

 さて、エリクソン・ルビンは生き残れるか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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