元WBCヘビー級王者の逮捕
元WBCヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダー(37)が、現地時間5月2日にカリフォルニア州ロスアンジェルスで逮捕された。武器を隠し持っていた罪である。
LAPD(ロスアンジェルス市警察)は、同日午前1時15分にワイルダーの身柄を拘束したと発表。約5時間後に3万5000ドルの保釈金で釈放されたが、ワイルダーの容疑は重罪に分類される。
LAPDの警官が同市ハリウッドを運転中だったワイルダーに停止を求めたのは、元WBCヘビー級王者のロールスロイスの窓が違法着色されており、ナンバープレートにも異常を感じたためだった。警官はマリファナの匂いを嗅ぎ、その後の車内捜索で9mm銃を発見したという。
保釈後、ワイルダーはTwitterで「I'd rather be safe than sorry.The End,(用心するに越したことはない。以上)」と呟いた。
2020年2月にタイソン・フューリーにKO負けしてWBCヘビー級王座から転落した折、ワイルダーはド派手なコスチュームに身を包んでリングに上がった。
敗戦後、「40パウンド(18.14kg)もあったコスチュームが重過ぎて、足が動かなくなった」と言ってのけ、タオルを投入したトレーナーのマーク・ブリーランドを非難した。
当時からボクサーとしてだけでなく、人間としての姿を表していたが、最重量級のトップに上り詰めた過去があってもボクシング界を背負える器ではない。何とも残念なニュースだ。