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間もなくゴング! 136パウンド全勝対決!!

林壮一ノンフィクションライター
Esther Lin/SHOWTIME

 ついに、28戦全勝26KOのジャーボンテイ・デービスvs.23戦全勝19KOのライアン・ガルシア戦のゴングが鳴る。

Esther Lin/SHOWTIME
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 デービスは135.1パウンド、ガルシアは135.6パウンドで前日計量をパス。今回はライト級+1パウンドのキャッチウエイトで、全勝対決を実現させた。確かにこのファイトはドリームマッチとして注目を集め、PPVの売り上げも期待される。

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 が、両者のキャリアには大きな差がある。

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 2017年1月14日にIBF世界スーパーフェザー級タイトルを獲得して以来、デービスは12度の世界タイトルマッチに勝利して今がある。

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 対するガルシアが経験したビッグマッチは、2021年1月2日のWBCライト級暫定王座決定戦のみ。ガルシアはこの試合で7回逆転TKO勝ちを飾ったが、第2ラウンドに左フックを浴びてダウンを喫している。その相手、ルーク・キャンベルは、デービスと同じサウスポーだった。

 デービスにはキャンベル以上に攻撃の幅がある。おそらくガルシアが経験したことのない角度からパンチが出てくるであろう。

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 全勝対決ではあるが、この試合は統一戦ではない。興行的に大きな成功を収めることは間違いないが、ファイターとしての差が露になる試合になるであろう。

 

 久しぶりに燃え上がるラスベガス。熱いファイトを期待したい。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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