間もなくゴング! 23勝(19KO)1敗vs.21戦全勝7KO
米国東部時間本日21時より、PPVでライブ配信される興業行のメインイベントに、興味深いカードが組まれた。23戦(19KO)1敗のカルロス・サンチェス(27)と、21戦全勝7KOのパナマ人サウスポー、アレキサンダー・デュラン(30)がスーパーライト級10回戦でぶつかる。開催地はメキシコシティ。
前日計量をサンチェスは142.6パウンド、デュランは144.2パウンドでパスした。
デビュー以来22戦全勝18KOで、母国のみならずアメリカでも名を売ってきたカルロス・サンチェスは、メキシコのバハカリフォルニアで生まれ育った。2013年秋、4階級を制したメキシコのレジェンド、フアン・マヌエル・マルケスがティム・ブラッドリーと戦った際のトレーニングキャンプに参加し、腕を磨いている。
サンチェスのプロデビューは2016年。まず8連続KO勝ちで存在感を示し、1試合の判定勝利を挟んで、さらに8度ノックアウトで白星を飾って人気を得た。
2022年3月のペドロ・カンパ戦が唯一の敗北。これに勝利していれば、テオフィモ・ロペスとの対戦に繋がる可能性があった。同年10月に7ラウンドでノックアウト勝ちを収めて再起。今夜は、カムバック第2戦となる。
サンチェスは言った。
「デュランがレフティで、距離をとって戦うのが好きなことは知っている。前回の相手も左利きで、7回で仕留めたんだ。私は両拳でハードパンチを打てるが、サウスポーとの対戦では、自分の右が重要になる。私のプランはパンチを繋ぐこと、つまりボディから頭への連打だ。相手は手が長いよね。相手のリーチアドバンテージを克服するためには、ボディを狙うしかないだろう。
もし彼がプレッシャーをかけてくるなら、私も動き回ってよりハードな圧をかけるよ。今回、高地での試合が決まったので、それに対応すべくランニングや強度のトレーニングで準備した。今回は僅か2週間前に決まったファイトだが、2カ月ほど前からトレーニングしていた。自信はあるが、過信はしていない。自分が敗れた一戦では腕を痛めたんだ。パンチを放ったときに前腕が彼の頭に当たって骨折してしまった。それで3ラウンドに止められた。
メキシコシティで戦えることがとても嬉しい。1歳の娘もリングサイドで、私の戦いを見てくれるだろう」
一方、3人の子を持つデュランは、2011年にプロデビューした30歳。2018年5月4日、IBFラティーノ・スーパーライト級王座を4ラウンドTKOで獲得している。2018年11月27日には、エイドリアン・エストレヤに判定勝ちしてIBA世界スーパーライト級タイトルを獲得した。
敵地に乗り込んだ、パナマシティ出身のデュランも話した。
「この試合のために3ヶ月間トレーニングした。高地に備えてボケテ山でキャンプを張ったんだ。サンチェスはいいファイターだから、素晴らしい戦いになるだろう。あらゆる準備をしたが、特にスピードとパワーに重点を置いた。パナマでは、様々な課題を設けてスパーリングを重ねた。具体的に何をしたかは、ここでは言えない。が、見栄えの良い試合をしたい。
私はリングの上で己をアピールする。ここ数年、試合に出られないことが多かったが、今は周囲のサポートがあり、リングに上がれる。試合が決まらない間も私はジムに通い続けていたので、ブランクの影響やウエイトの問題はない。フィジカルトレーナーである兄と一緒にプールで泳ぎこんできた」
メキシコvs.パナマ。熱い戦いになりそうだ。