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WBAコンチネンタルアメリカ、スーパーウエルター級新王者

林壮一ノンフィクションライター
Stephanie Trapp/TGB Promotions

 ヴィト・ミエルニッキ・ジュニアが2度目の10回戦、2度目のスーパーウエルター級の試合に出場し、99-91、99-91、98-92で判定勝ちを飾った。

 20歳となった期待の新鋭は終始ペースを握り、空位だったWBAコンチネンタルアメリカ154パウンドのベルトを手に入れた。

 ミエルニッキはこれで13勝(8KO)1敗、黒星を喫したリンバース・ポンセは19勝(11KO)6敗となった

Stephanie Trapp/TGB Promotions
Stephanie Trapp/TGB Promotions

 ニュージャージー州ニューアーク出身のミエルニッキは7歳にして教会の地下にあるボクシングジムに通い始めた。アマチュアで頭角を現してからは、ジャーボンテイ・デービス、オサ・ジョーンズ3世、シャクール・スティーブンソンらと遠征を重ねた。

 アマチュア時代の戦績は147勝22敗で2011年、2012年、2014年、2015年と全米王者となっている。2017年、2018年にはウエルター級の全米代表にも選出された。

Stephanie Trapp/TGB Promotions
Stephanie Trapp/TGB Promotions

 プロではデビュー9戦目の8回戦で敗北を喫したが、183cmの身長と178cmのリーチ、均整の取れた肉体、そして豊富なアマチュアキャリアを武器に期待される存在となっている。

 PBCも力を入れて売り出し中だ。その証が今回、決定戦でのタイトル獲得である。

Stephanie Trapp/TGB Promotions
Stephanie Trapp/TGB Promotions

 ミエルニッキはこれまで、黒星の多い<咬ませ犬>との対戦しか経験していない。実力者と対峙した際、この若者はどんなボクシングを見せるのかー-。そろそろ骨のあるマッチメイクを期待したい。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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