間も無くゴング! 全勝同士のWBAスーパーフェザー級挑戦者決定戦
WBAスーパーフェザー級タイトル挑戦者決定戦が、今夜ラスベガスで催される。
SHOWTIMEが力を入れて売し中のクリス・コルバートは、デビュー以来16連勝(6KO)を飾り、既に指名挑戦権を手にしている。SHOWTIMEが敢えて「挑戦者決定戦」としたのは、コルバートの名をより多くのファンに記憶させるためだ。それだけに今夜はスッキリと勝利し、タイトル挑戦に繋げたい気持ちであろう。
とはいえ、WBAフェザー級5位の対戦相手、ヘクター・ルイス・ガルシアも14戦全勝10KOのサウスポーで、元ドミニカ代表五輪選手だ。決して侮れない。
前日計量をコルバートは128.75パウンド、ガルシアは129.5パウンドでパスした。
試合直前、25歳のコルバートは言った。
「(WBAスーパーフェザー級正規チャンプの)ロジャー・グティエレスとの試合が決まると思っていたんだが、実現しなかったのが残念だ。勝って、是非、次戦はグティエレスに挑みたい。
ガルシアがオファーを受けてくれたことに感謝する。でも、手加減はしないぜ。目の前の障壁を、全て除去して前進しなければならないからな。彼は10回ノックアウト勝ちしているが、恐れちゃいない。パンチのある選手とも戦ってきたが、皆、俺にボコボコにされて負けているだろう。誰もが俺の実力を知っているさ。どんな展開になるか分からないが、今回もガルシアを倒しに行く。
俺は天狗じゃないが、自分のスキルに自信を持っている。それなりのことをしているし、最高のコンディションに仕上げたからよ。簡単な相手とじゃなく、強い選手、ゲーリー・ラッセル・ジュニアのような名前のある王者とやって、自分の時代を築きたい。
ガルシアは、俺のハンドスピードと怖さを味わうだろうよ。実は俺、ヤツについてあまり知らないんだ。2本の腕と足があることは分かっているがね。ただ、俺と試合をするくらいだから、それなりの実力者なんだろうな。
14週間のトレーニングキャンプで、ハードに自分を追い込んだ。栄養士も雇って、厳格な食事制限で体重を落とした。そこがこれまでとは違うね。
ガルシアがどんな出方をしてきても、対応出来る。ベルトのために戦う気は無い。カネと名声を手にしたいからリングに上がっているんだ。必ず勝って、富を手に入れたいよ」
30歳のドミニカ人、ガルシアも述べた。
「私のチームは片時も休むことなく、この試合に向けて懸命に働いてくれました。大一番ですが、不安材料はありません。何故なら周到に準備したからです。勝つための土台作りは完璧です。ファンが喜ぶファイトを御覧に入れますよ。
クリスのファイトは目にして来ました。彼は、曲芸のような動きをしますね。ああいうスタイルなのでしょう。でも、私はイスマエル・サラスの指導の下、対策を練り抜いてきました。試合当日、サラスはUKにいるので私のコーナーにはつけませんが、自信はたっぷりあります。
このような大きな舞台をずっと待ち望んできました。大いなる飛躍のチャンスです。ボクシング界に自分の名を売ることが出来ますよね。自分の能力を証明し、そのうえでリングを降りてみせますよ」
コルバートは昨年7月3日以来、ガルシアは同12月18日以来のリングとなる。無敗対決に生き残るのは、どちらだろうか。間も無くゴングだ。