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デビュー以来20連勝を飾ったWBAスーパーライト級1位

林壮一ノンフィクションライター
(C) Sean Michael Ham/PBC

 WBAスーパーライト級1位にランクされるアルベルト・プエジョが、デビュー以来20連勝(10KO)を飾った。

 ドミニカ人であるプエジョが、米国でファイトするのは今回が初めてだった。プエジョは温暖なラスベガスでキャンプを張り、極寒のミネソタ州ミネアポリスに乗り込んだ。

 ミネアポリスとは、対戦相手であるヴェシャウン・オーウェンの故郷であった。

(C) Sean Michael Ham/PBC
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 サウスポーのプエジョはファーストラウンドにワンツーをぶち込み、オーウェンをぐらつかせる。2回には、地元の大声援を受けるオーウェンが右目の上をカットし、優位に立った。

 WBAスーパーライト級のトップコンテンダーは、視界を奪われた13勝(12KO)2敗のオーウェンを正確さで凌駕する。繰り出したパンチの39%をヒットし、オーウェンの16%を上回った。

(C) Sean Michael Ham/PBC
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 100-90、99-91、98-92のスコアで3-0の判定勝ちを収めたプエジョは言った。

 「私の策は、賢く戦うことに尽きます。いかなる動きで作戦を遂行するかということも、理解しています。オーウェンが真正面からの打ち合いを望みましたから、立ち位置を調整しました」

(C) Sean Michael Ham/PBC
(C) Sean Michael Ham/PBC

 敗者は試合後、次のようにコメントした。

 「自分のリズムで戦えなかった。タイミングをずらされてしまった。何が原因かは分からない。何発かはこちらのパンチもヒットしたが十分じゃなかったな。

 彼は、物凄く速くもないし、パワフルでもない。が、俺の予想以上に鋭かった。脱帽だよ。言い訳はしない。自分より格上だった」

(C) Sean Michael Ham/PBC
(C) Sean Michael Ham/PBC

 世界タイトル挑戦を睨むプエジョは付け加えた。

 「どの団体でもかまいません。スーパーライト級王者に挑戦したい。今こそ、その時が来ました」

 2022年、プエジョには世界タイトルマッチが決まるだろうか?  

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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