2005年のNBAドラフト全体3位でコールされ、オールスターにも3度出場したデロン・ウィリアムス(37)。米国代表として北京、ロンドンと2度、五輪で金メダルを獲得した。

 そんな彼が12月18日にプロボクサーとしてデビューする。対戦相手は、これまたNFLの元大物で、ランニングバックとして歴史にその名を刻んだフランク・ゴア(38)。

Photo:Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 先日の記者会見で、両者は決意を述べた。まずは、ウィリアムスの言葉をお届けしよう。

 「僕は5歳から高校卒業までレスリングをやっていたし、ボクシングとMMAの大ファンなんだ。この試合に向け、ジムでかなりの練習を積んだ。6年くらいMMAの経験があるよ。新型コロナウイルスが拡がる前は、MMAのリングに上がりたいと思っていたんだ。体も作ったし、準備していた。

 今回、フランク・ゴアという素晴らしい相手と戦えるのは非常に光栄だ。彼のコンディションは良さそうに見えるね。文句なしにタフな敵だ。NFLのスターはタフじゃなきゃ、生き抜けない。このファイトは自分にとって、素敵な挑戦さ。

 周囲の人間たちからは『マジでフランク・ゴアと戦うのか? でも、お前ならやれるさ』って言われている。MMAやボクシングの練習を続けていたからね」

2005年から12シーズンNBAで活躍したウィリアムス
2005年から12シーズンNBAで活躍したウィリアムス写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 「マイク・タイソンを中心とした90年代のヘビー級選手たちを見詰めながら、僕は成長した。凄いファイトだったよね。イベンダー・ホリフィールドも見ていたな。彼らを観戦するのは特別な時間だったよ。

 昨日も4マイルジョギングし、快適さとは違う感情を持った。これまでに我々がやってきた競技とは違う、新たな戦いだ。引退から4年。僕は競いたいんだ。だからこそのチャレンジだよ」

Photo:Stephanie Trapp/SHOWTIME
Photo:Stephanie Trapp/SHOWTIME

 ゴアも言った。

 「ずっとボクシングを愛し続けてきた。2005年からトレーニングしているんだぜ。ランニングバックは足が命だから、ボクシングのトレーニングを取り入れていたんだ。ボクシングが心から好きだし、いかに大変な競技かも理解している。そのうえで、俺は戦いたいのさ。

 当初、自分がこんな凄いスポーツを出来るとは思っていなかった、でも、日々、成長してきた。金のために戦うんじゃない。神の思し召しだ。

 リングに上がれることが幸せだし、デロンを尊敬している。NBAの世界とリングで戦う行為はまったく別物だ。でも、目の前の相手がどんな競技をしていたかなんて、関係ない。とにかく12月18日に向けて、調整を続ける」

2005年から2020年まで、5チームを渡り歩きながら走り抜いたゴア
2005年から2020年まで、5チームを渡り歩きながら走り抜いたゴア写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 「俺の人生は逆境に立たされてばかりだった。ワンベッドルームのアパートで生活し、NFLでは両膝を痛めた。でも、その度に這い上がってプレーした。結果、NFL史上3位にランクされるランニングバックと呼ばれるまでになった。

 デロンが6年もMMAの練習をしていることに敬意を払う。幼い頃からレスリングで鍛えてもいるんだよね。でも、俺も努力している。当日は、ベストな男が勝者となるさ。

 ジョギングは難しい。ただ、フットボール選手はスプリントはしても、ジョギングは決してやらない。

 俺が好きな選手は、フロイド・メイウェザー・ジュニアだね。最近は、テレンス・クロフォード、エロール・スペンス・ジュニア、ジャーボンテイ・デービス、シャクール・スティーブンソンたちに注目している。ベストを尽くして、18日は勝利してみせる」

Photo:Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 2人のスター選手は、どこまで自分を追い込めるか。より、ボクシングを学んだ者が勝利するのだろうか。12月18日、フロリダ州タンパのリングでは、いかなる戦いが展開されるか。