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踠く"KING"レブロン、8連敗からの巻き返し

林壮一ノンフィクションライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今季3試合目にしてロスアンジェルス・レイカーズがようやく白星を挙げた。プレ・シーズンマッチは0勝6敗。開幕後も2連敗と、レイカーズは不振に喘いでいた。

昨シーズンはPlayoffのファーストラウンドで敗退
昨シーズンはPlayoffのファーストラウンドで敗退写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 昨シーズン前半は地区首位を走っていたものの、3月20日のアトランタ・ホークス戦で、右足首を捻挫したKINGの欠場が響き、レイカーズはプレイオフで早々と姿を消した。

今シーズンの開幕戦は114 - 121で敗れたレイカーズ
今シーズンの開幕戦は114 - 121で敗れたレイカーズ写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 ラッセル・ウェストブルック、カーメロ・アンソニー、レイジョン・ロンド、トレヴァー・アリーザといったベテランたちが"KING"レブロン・ジェームズの下に集結。KING自身も巻き返しに並々ならぬ闘志を見せているが、新たなメンバーとの連係は、まだ上手く機能していない。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 10月19日の開幕戦は、ゴールデンステイト・ウォーリアーズに114 - 121で、3日後のフィニックス・サンズ戦は105 - 115で敗れた。レブロンは34得点、25得点し、コンディション自体はけっして悪くない。ただ、昨シーズンの好調時のようなチームとしての怖さが半減していた。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 現地時間24日に行われた今シーズン3試合目のメンフィス・グリズリーズ戦では、121 - 118で勝利。KINGは40分のプレーで19得点6アシスト6リバウンドをマークした。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 KINGと共に今季初白星、及び連敗を8でストップすべく気を吐いたシックスマン、カーメロ・アンソニーの働きも印象的だった。28分のプレーで6本の3ポイントを含む28得点。15回シュートを放ち、10度成功させた。

写真:ロイター/アフロ

 この1勝を起爆剤に、レイカーズは軌道に乗れるか。KINGは自身がKINGであることを示し続けられるか。

写真:REX/アフロ

 レブロンの魅力はコートでの存在感だけでなく、黒い肌であることの意味を社会に対して発信する行為にもある。その様は、モハメド・アリに通じる。

 奮起を大いに期待したい。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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