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スパーズにおけるマヌ・ジノビリ効果

林壮一ノンフィクションライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 16シーズン所属したサンアントニオ・スパーズで、4度NBAチャンピオンとなったマヌ・ジノビリ(44)。NBAの長い歴史の中でも、指折りのインターナショナル・プレイヤーである。アルゼンチンでは、同国が生んだ最高のバスケットボーラーと称される。

写真:ロイター/アフロ

 そのジノビリが引退から3年を経て、今季からスパーズのスペシャル・アドバイザーに就任した。コート内外で後輩たちを支えていくという。去る9月24日にスパーズがアナウンスした。

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  1999年に2巡目57位として指名されながらも、NBA入りしたのは2002年。以来、スパーズ一筋でプレーしたシューティング・ガードは、アスリートとしてのみならず、異国に生きる外国人としての経験も若手に伝えるに違いない。

写真:ロイター/アフロ

 スパーズは1999年、2003年、2005年、2007年、2014年とVを飾った名門だが、ここ2シーズン、プレイオフを逃している。今日、NBAを代表するスーパースターが、サンアントニオにはいない。時間を掛けて、若手を育成する時期なのかもしれない。

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 サンアントニオでジノビリの背番号だった20は、永久欠番となっている。新シーズンが始まって、目下スパーズは1勝2敗。ジノビリは、勝者のメンタルをいかに伝えていくか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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