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デビュー以来17連勝(14KO)を飾ったサウスポーのスーパーウエルター級

林壮一ノンフィクションライター
(C)Sean Michael Ham/PBC

 FOX TVが売り出す16戦全勝14KOのサウスポー、スーパーウエルター級のヘスース・ラモス(20)と、19(13KO)1敗のブライアン・メンドーサ(27)の一戦は、判定決着となった。

 序盤、20歳のパンチを上手く躱し、スピーディーな連打を見せたメンドーサだったが、徐々にラモスの左ストレートに圧倒されていく。

(C)Sean Michael Ham/Premier Boxing Champions
(C)Sean Michael Ham/Premier Boxing Champions

 サウスポーのラモスは、手数でもメンドーサを上回り、流れを引き寄せていった。

 若さを武器にしたラモスの粘りと、スタミナ勝ちといった内容のファイトだった。結局、3名のジャッジ全てが98-92と採点し、20歳のサウスポーが勝利した。

(C)Sean Michael Ham/Premier Boxing Champions
(C)Sean Michael Ham/Premier Boxing Champions

 試合後、勝者は言った。

 「自分は強くなったと思う。エネルギーに満ち溢れながら、戦ったんだけどね……。今日の試合の映像を見て、ダメだった点を反省しなければ。何発かいいパンチを喰らったな。

(C)Sean Michael Ham/Premier Boxing Champions
(C)Sean Michael Ham/Premier Boxing Champions

 ペースを変えるために、ボディを狙った。それが功を奏したんじゃないか。メンドーサはいい選手だし、優秀なスタッフに支えられている。俺との試合に向け、しっかり練習してきたことが分かった。

 終盤にKO勝ちできると思っていたけれど、彼は気持ちが入っていたし巧みに距離をとったね。今年中にもう一試合やりたい」

 勢いのある20歳は、どこまで連勝を伸ばせるか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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