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間も無くゴング! 元IBFスーパーライト級王者の復帰ロード

林壮一ノンフィクションライター
(C)Amanda Westcott/SHOWTIME

 デビューから19連勝(12KO)を飾ってIBFスーパーライト級タイトルを獲得したイバン・バランチェク(28)。このファイターが、どこまで連勝を続けるかと祖国、ロシアのファンは期待したものだが、初防衛戦で判定負けし王座から転落。

 5カ月後のカムバック戦には快勝したが、2020年10月3日に行われたWBCスーパーライト級シルバー王座決定戦では、KO負けを喰らった。

 そのバランチェクが明日、再復帰戦のリングに上がる。

(C)Amanda Westcott/SHOWTIME
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 試合直前の記者会見で、バランチェクは言った。

 「リングに上がれることが待ち遠しい。前回の敗戦から、自分は多くを学んだ。反省を生かして、最高のトレーニングキャンプを送ることができた。新たな武器を披露してみせるよ」

 目下、20勝(13KO)2敗の元チャンピオンは、今日、負けてしまうと世界戦線から大きく後退することとなる。

 対戦相手のモンタナ・ラブ(26)は15勝(7KO)無敗1分け。明日の開催地であるオハイオ州クリーブランド出身のサウスポー。

(C)Amanda Westcott/SHOWTIME
(C)Amanda Westcott/SHOWTIME

 ラブも語った。

 「バランチェクに勝利すれば、この階級で俺の名が売れるな。俺は世界王者になる為の要素を持ち合わせているし、それだけのトレーニングをしている。今回、結果で証明したいね。自分をアピールする一戦となる。地元で試合をすることの意味を考えながら、準備してきたよ。

 この試合は、自分のキャリアを大きく左右する。元世界王者をぶっ倒し、新たな道を切り拓いてみせる。ジャーボンテイ・デービスが140パウンドに上がってくれば面白いな。戦いたいぜ!」

 明日のメインイベントは、YouTuberのジェイク・ポールvs.元UFC王者のタイロン・ウッドリーだ。メインを凌ぐ熱戦を期待したい。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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