余裕を持って地区ファイナルを迎えるボストン・セルティックス
現地時間5月16日にクリーブランド・キャバリアーズを下し、地区ファイナル進出を果たしたボストン・セルティックス。レギュラーシーズンは東のトップ。クリーブランドには4勝1敗。中5日と、次戦までに十分な休養を得られた。22日からスタートする東地区ファイナルの相手は、インディアナ・ペイサーズだ。
ペイサーズは、ニューヨーク・ニックスを最終第7戦で振り切って勝ち上がった。リーグ6位でプレイオフに駒を進めたペイサーズは、まず同3位のミルウォーキー・バックスを4勝2敗で叩いた。主力をケガで欠いたバックスは、ペイサーズにとって怖い相手ではなかった。
そして、ニックスも同2位であった。つまり、ダークホースとして、下剋上を見せているのだ。
疲労の濃いペイサーズに対し、休養を得たセルティックスが有利だと著者は見る。
また、セルティックスは、ラトビア出身のセンター、クリスタプス・ポルジンギスが間もなく復帰しそうだ。
身長218cmのポルジンギスは、プレイオフ1回戦で対戦したマイアミ・ヒートとの5戦目から欠場している。右脹脛ヒラメ筋の肉離れに見舞われたのだ。チームは、東地区ファイナル第1戦、2戦を欠場する見込みだと報じたが、3戦目からでも、背番号8がコートに立つのは心強い。
そして、エースのジェイソン・テイタムも、キャバリアーズを113-98で破った16日のゲームで25得点、10リバウンドをマーク。好調を維持している。3年連続のイースタン・カンファレンス決勝に駒を進めた原動力となっている。
同じく16日のキャバリアーズ戦で22得点、15リバウンド、5アシストの活躍を見せたドミニカ出身のセンター、アル・ホーフォードも存在感を示している。ファイナル進出を決めたゲームでは、セルティックスが放った19本の3ポイントシュートのうち、6本を成功させた。
ホーフォードは、"KING"レブロン・ジェームズとカリーム・アブドゥル・ジャバーに並び、NBA史上プレイオフで20得点、15リバウンド、5アシストを記録した37歳以上の選手となった。
背番号42は語った。
「いやぁスペシャルだね。困難な道だった ……これは、我々が目指すゴールへの前向きな一歩だ。私たちは大きなチャンスを掴んだ。普段以上に手応えを感じている」
熱戦が続くNBAプレイオフ。勝ち上がるのは、どのチームか。