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2人のUFCスターがボクシングで対決

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Nate Diaz(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今年のアメリカ独立記念日(7月4日)は木曜日だ。その2日後に、カリフォルニア州アナハイムのホンダセンターで、UFCのスター選手であるネイト・ディアスとホルヘ・マスヴィダルがボクシングルールで対戦することが決定した。

 Jorge “Gamebred” Masvidal
Jorge “Gamebred” Masvidal写真:ロイター/アフロ

 両者はUFCの舞台で2019年11月2日に対戦しており、この時はマスヴィダルが3回でTKO勝ちを収め、初代UFC BMFベルトを獲得した。

 マスヴィダルは言った。

 「7月6日、また新たにディアス戦が組まれ、ヤツを倒すという目的に向けたトレーニングをする時間が持てている。7月4日の週末に試合ができるのはファンにとって素晴らしいことだよ。リング内外で沢山の花火が上がる。俺の攻撃は、彼らと同じように熱いものだ。ネイトの顔面を捉えるだろう。当日は、ヤツを壊してやるさ。楽しみに待っていてほしい」

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 リベンジに燃えるディアスも話した。

 「彼は初対決で勝利したが、私はずっとリターンマッチを希望しており、だからこそ戻ってきた。それが今、話題になっているんだ。これは、また別の戦いであり、私は勝つためにここにいる。それが全てだ。私はどんな格闘技でもやるし、誰とだって戦う。7月6日は、雪辱を果たすためにファイトする」

写真:ロイター/アフロ

 このファイトを手掛けるプロモート会社「ファンミオ」のCEO、ソロモン・エンゲルも述べた。

 「7月6日の土曜日は、歴史的かつ、愛国心に溢れたイベントが開催されます。格闘ファン全員が、休暇にこの素敵な興行を楽しむことができる。ネイト・ディアス対ホルヘ・マスヴィダル第2戦を組めて光栄だ。今、ライバルである2人が、彼らにとって決定的な次の章を描こうとハードなトレーニングを続けている。両者はキャンプで自分を追い込んでいる。よって、非常にエキサイティングな続編となるだろう。格闘技ファンが失望することはあり得ない」

 ディアスとマスヴィダルは、UFC史上売り上げの高いペイ・パー・ビュー・イベントのトップ10のうちの3つを占めているそうだ。

 UFCのファンが、興味をそそられるカードであろう。しかし、なぜ、ボクシングルールで再戦するのか? 筆者にはピンとこない。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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